ジャン・バラヤの転生

作者 @Return_mysanity

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★★★ Excellent!!!

――

 神、と言っても、人間を超越した至上の存在ではありません。
 言うなれば巨神兵。人知を超えた力をもつ、圧倒的な破壊をなす存在。呼び覚ますものは畏怖ではなく恐怖。こいつら世界をめちゃくちゃにする。
 そんな神を『降ろし』たのは、選ばれし存在である「高校生くらいの」少年エジュ。この世界の宗教の一派、ユリーザ流を総べる存在。
 彼がなぜ神を『降ろし』たのかは分かりません。何か深遠な目的があったのかもしれない。理由などないのかもしれない。この組織に、この世界に、生まれたから――それだけの理由かもしれない。しかしはたして儀式は遂行された。

 そんな中に転生した男、その名もジャン・バラヤ(適当!)。
 ジャン・バラヤがもつのは「奪う」能力。その能力は神からをも力を奪う。
 ジャン・バラヤは正義ではない。もしかしたら悪かもしれない。分からない。この男にはそもそもそんな道理とか理屈とかないのかもしれない。だけど戦う。それが本能に刻まれていたかのように。
 エジュより神よりコドウより、お前こそいったい誰なんだ?

 荒廃した独特の世界観が描かれています。
 不思議な文体です。新しい。未知なる神を表現するにふさわしい。圧倒的な語彙力、独特の言い回し、これはこの方にしか書けない、絶対に真似のできない「その発想はなかった」。
 深夜アニメにしたら映えそうです。断片が積み重なってひとつの世界を作っていく――斬新なカット、無音の中に突如響く轟音、そんな映像が次々と浮かびます。