三者三様に互いを想い合う関係を斬新な手法で。

全てを小説に組み込まず日記を日記のまま作品の一部としているのが斬新に感じられて面白かったです。
日記部分で主人公の感情や考えと言った人間臭さが強烈なまでに表現されていて、生々しい感じすらしました。ちょっと置いてけぼりというか、理解が追い付かない場面もありましたが、それがまた日記らしくてリアルでした。
話の内容自体は爽やかなものではないのですが、小説部分の雰囲気や終わり方からは他の作品と同じ爽やかで澄んだ感じが出ていて、川和作品特有のものなのかもしれないなと感じました。
あとは2005年の世界を懐かしく感じました。

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