普通の高校生の普通じゃない中身
竹梅
第1話
[この小説には自殺や鬱、薬物摂取や未成年飲酒などの一部の人にとっては不快に思う内容が含まれています。しかしそれらに法律を破る行為を助長する意図はありません。苦手だと思う方はすぐにブラウザバックをお願いします。しかし、この小説によって鬱の人や精神的に他人とは違う人への理解が深まることがあればと思います。]
それでは僕の"普通"の"狂っている"人生を描いた「ほぼ」ノンフィクションの長い独り言、始まりです。
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死にたいよ
高校二年生、生きてる意味を見出せないけど同時に死ぬ理由も見つからないためとりあえず生きている、ただの一般的な高校二年生。
死にたいと思ったのはいつだったかな。うん、多分小学一年生の頃だ。その頃の僕は親以外がみんな自分とは違う何か、言葉にするなら「化け物」ってところか、に見えていた。だから学校にも行きたくなかったし水泳にだって行きたくないから、だって化け物と一緒の部屋に閉じ込められて同じ水に入るなんか嫌ではないか。
たまに優しく声をかけてくれる生き物がいた。でもそいつらも化け物であって僕のとっては醜悪以外の何者でもなかった。
ある日夢でクラスメイト(化け物)に殺される夢を見た。それは妙に現実的で痛みもあった。その時に死の気持ちよさを知った。いや気持ち良さというと語弊があるな、ここは開放感と言うべきか。死んだら全てが無くなるんだ、こんなに心が軽くなるんだって初めて知った。それからはよく自分が死ぬ夢をよく見るようになった。
小学三年生くらいから化け物とも普通に話せるようになった。楽しい友達も増えた。親友という存在もできた。毎日が楽しかった。でも死の心地よさには勝らなかった。
中学校で転校してからは生きることに興味を持てなくなった。勉強頑張れ、や人生を楽しめ、という言葉が嫌になった。死んだら同じじゃないか、人はいつか死ぬんだから何をしたって無意味じゃないか。そう反論したかった。でもそんな僕にも人の心はあった。「親を悲しませたくない」その一心で僕はキャラクターを作った。家でも外でもそれを使った。そしたらみんな安心した。でもその「良い子」を演じる時にいつも思う、僕が行きている意味はどこにあるんだろうか、と。外に出てるキャラクタは僕じゃなく「良い子」じゃあ僕の存在は必要なの?でも毎日は楽しかった。みんなが駆け寄ってきて色々な話をした。僕が死んだら悲しむだろうと思って死ぬに死ねなかった。だからそのまま過ごしていた。中学二年生で外国へ渡った正直辛いことの方が多かったけど貴重な経験で死の甘美さを忘れてられた。でも一年後僕の一番の友達が死んだ。交通事故だ。その子の家族はみんな泣き、友達も悲しみもちろん僕も悲しかった。でも自分には少しホッとしたところがあった。(短くても毎日楽しそうだったな、強い絶望を味わうことなく死ねてよかったな)僕はこれが異常であるとすぐわかった。そして自分も周りと同じ化け物なんだって気がついた。人は化け物なんだなって感じた。でもこれが僕のターニングポイントだった。それからは人生を謳歌しようと良い子キャラを弱めた。家族の前ではまだ演じているけど宿題や課題をサボり、タバコ、大麻もやった。これにハマる人の気持ちが少しはわかった。でもやはり死にたい気持ちはあった。日本に帰ることが決まってからドラッグをやめることには苦労したがなんとか誰にもバレずにやめることができた。
日本の学校で言えば高校二年生である僕の独り言は誰にも届かない。でも一つ言えるのはこんな考えを持っている人もいるんだって知ってほしかったんだと思う。
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読んでいただきありがとうございます。誤字脱字があるのは悪しからずです。僕はこんな感じで病んでますし医者には鬱が少し入っている、と言われました。ただ僕はキャラのお陰で学校生活に少し慣れにくい体質だと言うことで編入もできました。軽度の症状で今読んでもらったものです。重度の鬱の人や相当に悲しみを持った人は僕とは比べものにならないほどの辛さを持っていると思います。僕のこの日記が彼らの、そして読んでいる貴方の心に少しでも響けばな、と思います。
ありがとうございました!
普通の高校生の普通じゃない中身 竹梅 @Ume-suke
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