10月18日 ミニスカートの日

 やあやあ諸君。

 私の名はいずく。いずくかけると申す者だ。


 諸君らは今日と言う日を如何にお過ごしだろうか。日々は刻一刻と進む二十四時間の連鎖であるが、それは円環ではなく螺旋であり、繰り返しではなく積み重ねである。だがしかし、中にはどうもそれを理解していない者が多い。

 私の話を聞き入れ、今日と呼ばれる日が先人達が積み重ねた如何なる日なのかを知らば、諸君らの過ごす毎日にも色が付くのやも知れぬ。




 本日2017年10月18日は「ミニスカートの日」である。


 ミニスカートの日は、1967年のこの日、イギリスから「ミニの女王」ツィギーが来日し、ミニスカートブームが起った事を記念して制定された一日である。


 『バンビーノ』と言う漫画をご存じだろうか。嵐の松本潤が主役を務めドラマ化もされている。一人の新米料理人が六本木の一流イタリアンレストランで奮闘する内容であるが、この漫画の中で、服飾業界の大物が客として来店する。その大物人物は大昔、海外から初めてミニスカートを日本に取り入れたのだが、男性からは性的な目で見られ、また女性からも受け入れられなかった。しかし、ツィギーがミニスカートを履いて来日した事により一気に日本中にミニスカートが広まった、と言うエピソードがある。


 女性の解放感を表現したミニスカートと謳ってはいるが、男性陣からすればあまりに刺激が強すぎてそれどころではない。少なくとも、「うわあー、あの女性解放的だなあー」とは思わないだろう。


 階段などで、ミニスカートの中身を隠すようにカバンをお尻に当てる女性をよく見る。そこまでするならば少し丈をのばせばいいのではないか。あるいはズボンを履けば良いのではないか、と我々男性陣は考えるだろう。下着を隠すにはあまりにも頼りないミニスカート。なぜ女性は履き続けるのか。


 ある企業のアンケートで、ミニスカートを履いている女性に聞いたところ、一番多い理由は『かわいい』からであった。もし本人の自己満足で、そのミニスカートがかわいいと思っているならその道を突き進めて欲しい。だが、もしも男性からの視線を得られるからと答えるんならば、狙いはあなたではなく、スカートの中だと言う事を知っておいて欲しい。




 今日はミニスカートの日。特別な一日である。

 我々は本日を祝福し、過ごさねばならないだろう。

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