9月22日 OneWebDay

 やあやあ諸君。

 私の名はいずく。いずくかけると申す者だ。


 諸君らは今日と言う日を如何にお過ごしだろうか。日々は刻一刻と進む二十四時間の連鎖であるが、それは円環ではなく螺旋であり、繰り返しではなく積み重ねである。だがしかし、中にはどうもそれを理解していない者が多い。

 私の話を聞き入れ、今日と呼ばれる日が先人達が積み重ねた如何なる日なのかを知らば、諸君らの過ごす毎日にも色が付くのやも知れぬ。




 本日2017年9月22日は「OneWebDay」である。


 OneWebDayとは、オンライン生活を祝う世界的な記念日であり、2006年に第1回が行われ、Second Life上で記念式典が行われた日だ。


 オンライン生活とは文字通りネット上の世界で営むあれやこれなわけだが、カクヨムで言えば小説を投稿する事と読むことがこれに当たるだろう。

 そしてそんな記念日に、なんとこの今日と言う日に祝福を、が265話目を迎えたことをお知らせする。


 なんでそんな中途半端な、と思われるかもしれないが、最終回まであと100話と言う節目だと思ってもらいたい。

 いやあ、気づけば265回も記事を書いてきたのか。そしてまだ100回も残っているのか……。今迄長かったような、これからの方が長いような、複雑な心境である。でもまさか9月まで続くとは思いもしなかった。絶対に1月中に打ち切られると、私ですら予想していたと言うのに。


 思えば、この小説を書き始めたのは前作、ユーチューバーに転職した話する? を昨年末に書き終えた事にあった。あの一作を書き終えた後の途方もない達成感と虚無感に駆られ、気づけば筆を取り、このどうしようもなく無計画な企画がスタートしたのだった。


 残り日数が二桁になり、終わりが見えた安堵感と、終わってしまう焦燥感。一日、一日を大切にしていこうと、心から思った。




 今日はOneWebDay。特別な一日である。

 我々は本日を祝福し、過ごさねばならないだろう。

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