6月24日 UFO記念日

 やあやあ諸君。

 私の名はいずく。いずくかけると申す者だ。


 諸君らは今日と言う日を如何にお過ごしだろうか。日々は刻一刻と進む二十四時間の連鎖であるが、それは円環ではなく螺旋であり、繰り返しではなく積み重ねである。だがしかし、中にはどうもそれを理解していない者が多い。

 私の話を聞き入れ、今日と呼ばれる日が先人達が積み重ねた如何なる日なのかを知らば、諸君らの過ごす毎日にも色が付くのやも知れぬ。




 世界各国で目撃情報が起こり、そしてそれを納めた画像、動画が挙げられるUFO。それらの殆どは人によるねつ造であるが、もしかしたらその中には本物も混じっているかもしれない。本日、2017年6月24日は「UFO記念日」である。


 UFO記念日は、1947年にアメリカで始めてUFOが目撃された事を記念して制定された一日である。実業家、ケネス・アーノルドは飛行機で移動中に時速2700キロで急降下、急上昇をする9機の飛行物体を発見する。アーノルドはこれを「空飛ぶ円盤」と呼び、全米で報道されると各地で目撃情報が相次いだ。事態を知ったアメリカ空軍はこれを「UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)」と名付け調査するが、その実態は掴めず1969年に目の錯覚として結論付けた。


 UFOは実在するのかしないのか、もし実在するとすればその正体は一体何なのか、何が乗っているのか。様々な仮説が立てられるが私はこの議論が巻き起こるたびやはり未来人説を挙げる。

 人類がこのまま技術を発展させていけばいずれは重力からの解放、そして時空間の移動を成し遂げるに違いない。今より100年先か1000年先かはわからないが、あらゆる時代を旅する、そんな日が来てもおかしくは無いだろう。

 つまり、UFOに乗っているのは未来人であり、UFOとは我々人類が研究、努力、発展の末に行きつくタイムマシンではないのかと考えている。


 なんにせよいないと考えるよりもいると考えた方が想像は広がるし面白い。映画、漫画、ゲームに小説。様々な創作にUFOが出てくるのは、我々の期待と好奇心、そしていて欲しいと願う気持ちがそうさせているのかもしれない。




 今日はUFO記念日、特別な一日である。

 我々は本日を祝福し過ごさねばならないだろう。

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