2月22日 猫の日
やあやあ諸君。
私の名はいずく。いずくかけると申す者だ。
諸君らは今日と言う日を如何にお過ごしだろうか。日々は刻一刻と進む二十四時間の連鎖であるが、それは円環ではなく螺旋であり、繰り返しではなく積み重ねである。だがしかし、中にはどうもそれを理解していない者が多い。
私の話を聞き入れ、今日と呼ばれる日が先人達が積み重ねた如何なる日なのかを知らば、諸君らの過ごす毎日にも色が付くのやも知れぬ。
諸君らは猫を飼っているだろうか。私の家にも2匹の猫が同居してはいるが、なぜか家族の内私だけには寄ってこない。きっとそれは私が愛煙家だからだと心から信じてやまない本日2017年2月22日は『猫の日』である。
猫の日は222《にゃんにゃんにゃん》の語呂合わせの元、1987年に猫の日制定委員会が制定し、ペットフード工業会が主催している一日である。
日本人、いや、人間であるならば大抵の諸君らは猫が好きだろう。猫はかわいい。それに尽きる。
どんなおっさんでも猫を連れていれば女子高生が寄ってくるし、動画にすれば下手なユーチューバーの再生数を軽く凌駕する。
私もその人気に便乗しようと、『猫に虐待していた男の末路』という動画を昨年の8月頃に上げたが、再生数が50から伸びないのはきっと数ある動画に埋もれているからだと心から信じている。
人間の価値観は特別だ。なぜ猫がかわいいのか、なぜゴキブリが気持ち悪いのかをはっきりと説明できる人間などいないだろう。なぜあの人はイケメンなのか、なぜあの子は美少女と呼ばれているのか。その外見でなぜ我々は判断してしまうのだろうか。
猫だって内心は人間に代わって地上を征服しようと考えているふてぶてしい奴なのかもしれないし、ゴキブリは本当はとっても友好的ないいやつかもしれない。だが、その見た目から我々は猫に飼いならされてしまっているのである。
と言っても今日は猫の日である。やはりかわいいものはかわいい。家の猫が寝ているうちに、一撫でして来ようと思うのだが、私は猫に触れるとその箇所がどうしようもなく痒くなる。だが私は、決して猫アレルギーではないと心から信じている。
今日は猫の日、特別な一日である。
我々は本日を祝福し過ごさねばならないだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます