第10話 乗り越えるための
「学校にも来てない、か……」
都季は中等部三年の教室を背にして溜め息を吐いた。
悠が消えた翌日の放課後、都季達は悠のクラスを訪ねてみたものの、やはり姿はなかった。教室にいた生徒にも確認したが、休みとのことだ。
他を探すために教室から離れると、生徒の心を読んでいた琴音が小さな声で言った。
「……記憶も、異常ない」
「じゃあ、俺達も町探すか」
「うん……。一夜さんからも何もないし、どこ行ったんだろうな」
「一夜が手こずるとは、何やら仕掛けておるかもしれんのぅ」
「それか、町中探し回ったから、疲れて寝てんじゃねぇっスか?」
都季の肩にいる月神は神妙な面持ちで呟いたが、慣れから言葉遣いが砕けてきた魁の言葉に「それも否定できんな……」と溜め息を吐く。
月神は目立つ場所にいるが、依人や幻妖、特体者以外には視えないのか、誰にも指摘などはされていない。最も、月神がその気になれば誰であろうと姿を視せることも隠すことも可能だが。
呆れていた二人とそれに苦笑を零す都季。だが、それも琴音の一言で固まった。
「また、悠と戦ってないといいけど……」
あり得る。と三人は口には出さなかったが内心で頷いた。
月神も悠の気配を探っていたが、何かの力で遮断されるせいでまだ掴めていない。それが交戦しているからだとすれば辻褄は合う。
任せておけと言った一夜も信じたいが、前科があるだけに一抹の不安は残るのだ。
「……まぁ、警邏も騒いでないし、多分、大丈夫だろ」
「気になっておったのだが、警邏は何をしておる? 十二生肖は警邏と関わりが深いだろう?」
十二生肖は局の幹部ではあるものの、戦闘を主としている警邏部と動くことが多く、指揮する場合もある。
悠が局に背いたとなれば、警邏にも何らかの動きがあってもいいはずだ。
だが、警邏に動揺が走った様子はなく、かといって指示を得て動いている気配もない。
すると、魁は気まずそうに視線を泳がせて理由を言う。
「それが……隊長と副隊長とかには言ってるんですけど、隊員に知れたら士気的にもマズイしで……」
「知らせておらんのか」
「……そのとおりです」
苛立ちを滲ませた月神に、口調が砕けていたはずの魁も思わず丁寧語になった。
都季も警邏については聞いている。依人や幻妖を取り締まる他、場合によっては討伐も行う部署であると。また、調律部と手を組んで動く者もいる。
「先に都季が接触はするが、いざとなれば動かすことも念頭に入れておけ。相手は一人であれど、十二生肖の頭だ」
「「はい」」
表情を引き締めた魁と琴音は、普段とは打って変わって緊迫した雰囲気が漂う。
ふざけて笑いあったり、勉強が分からないと嘆いている魁や、大人しく、どこか弱々しい琴音とは別人のようだ。
軽く疎外感にも似たものを感じながら玄関で靴を履き替え、学園内の各校舎から正門を繋ぐ道を抜けて敷地を出る。
まだ生徒が疎らにいるため、魁は植え込みの影に手早く暮葉を喚び出した。
「宝月、制限解除。形態、神使」
「ワンッ!」
「今日はビーグルなんだ?」
植え込みの中から現れた暮葉はビーグルの姿だった。
ピンと立った尾が魁を見るなり嬉しそうに左右に振られた。
魁は暮葉の隣に片膝をつくと、背を撫でてやりながら嬉しそうに言う。
「そう。犬の嗅覚は確かに良いんだけど、中でもビーグルは嗅覚ハウンドに属しててな。嗅覚に関してはトップクラスなんだ。本当ならブラッドハウンドのが嗅覚は優れているって言われてるけど、あれは大型だし、この辺ではあまりいないから目立つんだよ。でも、それはそれで――」
「ワフッ」
「ああ、悪い。つい語りたくなっちまう。お前は良いコだなぁ」
「……なんか、さっきちょっとだけ疎外感を覚えた自分を殴りたい」
「大丈夫?」
話題が逸れるのを軽い吠えで咎めた暮葉を、魁は頭を撫でて褒めてやった。その表情はこの上なく緩んでいる。
『十二生肖』から『ただの犬好き』となった彼からは、先ほどのような引き締まった雰囲気は微塵もない。
都季は疎外感が脱力感へと変わるのを感じながら、心配してくれた琴音には礼を言った。
「暮葉。悠の匂いは分かるな?」
「ワンッ!」
「よっしゃ。じゃあ、行くぜ!」
「あ、ちょっと待って!」
「え」
ポケットで振動する携帯電話に気づいた都季は、歩き出そうとしていた魁と暮葉を慌てて止めた。
意気込んでいたふたりは同じように一歩足を出した態勢で固まり、都季を振り返って見る。
そんなふたりをよそに携帯電話を取り出せば、一夜からの電話だと分かった。
「はい」
《よう。真面目に探してやったぜ》
「えっ」
一瞬、「寝ているのでは?」やら「ケンカしているのでは?」という会話を聞いていたのかと思ったが、一夜の口調から察するに偶然のようだ。
都季が驚いた理由を知らない彼は不思議そうに言う。
《なんだ? 意外そうだな》
「あ、いえ。そういうわけじゃ……」
《ふーん……ま、いいや。本題だ》
正直に言うわけにもいかず言葉を濁せば、彼は特に気にした様子もなく話を本来のものに変えた。
《昨日の今日だからざっと見だが、猫を使っても南区と西区にはいなかった。東区もまだオフィス街しか見れてないが、そこにはいなかったな》
「じゃあ、あとは主に北区ですね」
《そうだな。俺はもう少し東区を探すから、北区は頼んだ。この時間からじゃ北区を全部回るのは難しいだろうけど、どうせ北区はほとんどが学園の敷地だ。学園ならお前らのほうが都合が良い》
北区はその半分を学園や寮で占められている。西の方に一般の住宅地、東に局や神社、幻妖世界に関わる者の住居が一部ある程度だ。
また、学生ではない一夜が学園に入るには、相応の手続きが必要になる。以前のように侵入するのは容易いが、見つかったときが厄介だ。
教室に悠はいなかったものの、学園内にいる可能性がゼロだというわけではない。もちろん、探すのは学園に限られないが、もしもを踏まえて考えると動きやすいのは生徒である都季達だ。
「分かりました。ちょうど学園を出たばかりなので、このまま周辺を探してみます」
《よろしくな。何か分かったらまた連絡する。それじゃ》
通話が切れ、携帯電話をポケットにしまう。
結果を待つ魁達に向き直り、手短に伝えることにした。
「一夜さん?」
「うん。西と南にはいなかったって。今は東区を探してくれているから、俺達には北区を探してほしいってさ」
「局があるし、あんまり来たくないだけじゃねぇの?」
「あはは……。でも、一日も経ってないのに町のほとんどを探してくれているんだから、これくらいは目を瞑っておこうよ」
魁の予想はほぼ当たりだろう。しかし、彼も一夜が一人で探していることを気にしているのか、それ以上の文句は出なかった。
小さく息を吐いた魁は、改めて暮葉を見た。
「暮葉。この間は活躍できなかったし、今回は頑張るぞ」
「ワンッ!」
魁が「追え!」と指示を出した途端、表情を引き締めた暮葉は鼻を上に向けて風の中に匂いを探す。次いで、鼻先を地面へと変えて嗅ぎはじめた。
フンフンと匂いを探る暮葉の後に続きながら、都季は思ったことを口にした。
「地道だな」
「!!」
「えっ」
「魁、いつもこう。前に更科君を探したとき、悠が先に見つけたの、このせい」
ショックを受ける暮葉と魁に琴音が追い討ちをかけた。
前回、都季が依月を飛び出したとき、後から出たはずの悠が魁よりも先に都季を見つけている。その理由にやっと合点がいった。
これでは探している先に相手が移動してしまう。
魁と暮葉、ふたり揃って落ち込む姿を見兼ねた月神がフォローのために口を開いた。
「魁はまだ力の使い方が強引だからのぅ。故に、暮葉が本領を発揮できておらんのだ。本来ならば、霊力の匂いを掴めばあっという間なのだが」
「うっ」
「つっきー、とどめ刺してる」
「事実だ」
暮葉のフォローにはなったが、主である魁はさらなるダメージを受けた。
それでも月神は気にすることなく言葉を続ける。
「まぁ、この辺りは様々な者の匂いがある上、学園には依人の集う場所があるからのぅ。多種多様な力の残滓が混ざっておるのだろう」
「学園にも依人がいるのか?」
「ん? 言うておらんかったか」
「知らなかった……」
学園が緊急時の避難場所になるように結界を張っていたことは聞いていたが、依人がいるとは聞いていない。
魁や琴音は、そういえば、と今さらながらに思い出したように顔を見合わせていた。
知っている側からすればいることが当然であり、説明が抜けていたようだ。
「そっか。一般人には『特技科』の説明はほとんどされないし、校舎も離れてるもんな」
「特技科って、『特別技能科』だよな?」
学科の名前だけは都季も聞いたことがあった。
生徒の間では、芸能人が通っているだの、家柄の良い人達が通っているだのと噂になっている学科だ。
食堂などで特技科の生徒を見かけたことはあるが、都季は話しかける勇気を持ち合わせていないため、今まで関わることもなかった。
確認の意も込めて問えば、魁が頷いた。
「そう。略した学科名だけ聞いたら誰でも入れそうなとこ」
「でも、特に成績優秀な人で、入学も学園からの指名がないと入れないって聞いたけど……」
「表向きはな。実際は依人しか入れないんだ。だから、そういうふうにしてるだけ」
「なるほど」
誰でも入れるような場所では大変なことになる。さらに、内容を明らかにするわけにもいかない。
どうりで様々な噂が先行するわけだ、と納得した都季に魁は説明を続ける。
「局にも勉強できる場所はあるけど、受け入れられる数は限られてるし、一般人との交流が特に少なくなる。ここでも校舎が離れてるから交流は少ないけど、局よりマシだぜ」
依人はこの世界で生きていくために、一般人の中での過ごし方を学ぶ必要がある。効率良く学ぶためにも、学園の一角に学ぶ場所を設け、一般人と共に学生生活を送らせているのだ。
学科自体は初等部からあるので、小中高と一貫して教育が受けられる。そして、力の扱い方を習得し、ある程度の一般人との付き合い方を学ぶと、大学部からは一般人と同じ学科に進む。
特技科の校舎が違うのは、依人の存在が些細なことから発覚することを恐れてや、授業内容の違い、あくまでも一般人とは違うという認識を抱かせるためだ。
「俺達も本来は特技科にいなきゃいけねぇんだけど、せっかく一般人と交流できるんだから、普通科のがいいって思ってな」
「局は、幻妖や依人を管理するけど、私達は人間界にいるんだから、人間のことも把握しないといけないから……」
「幸い、俺達は特技で学ぶことは初等部に入る前に終わってるしな」
魁達が普通科に通っている理由も真っ当なものだ。
中立であれと言われるならば、両方を知らなければならない。
幼い頃に依人としての教育を終えた二人は、今度は一般人のことを知るために普通科にいる。
だが、都季はまだ幻妖世界のことは分からないことが多い。仕方がないといえば仕方がないが、そこに二人との大きな差を感じた。
(やっぱり、住んでる世界が違うだけはあるか……)
「でも、特技科の奴ら、月神がいることを知れば余計に萎縮しそうだな」
「我も姿は隠しているつもりだが、恐らく、もう気づいておるだろう。その辺りはあちらの教員に任せておけばよい。局が話をつけているはずだからの」
局が手を回していることも、都季が特技科の本当の姿を知る機会が減った一因だ。
自身の知らないところで進んでいる話に唖然としていると、喋る人を順繰りに見ていた暮葉が何かに気づいて鼻を上に向けた。
「暮葉。どうかしたのか?」
魁が首を傾げれば、暮葉は空気を嗅いでいるのか、鼻を上に向けたままフンフンと鳴らしている。
やがて捉えたものに「ワンッ!」と一吠え。魁を見て尾を振った。
「悠を見つけたのか!?」
「ワフッ」
「よくやった! すぐに追うぞ!」
「え。わ、待って!」
先ほどとは違い駆け出した魁達を、都季と琴音は慌てて追う。
魁は既にケガの痛みもないのか、以前よりスピードは遅いものの走れている。単に、ほぼ完治したケガを忘れているだけかもしれないが。
向かう方角は東。局へと続く道だ。
「もしかして、局に……?」
「その可能性は低いな。局ならば連絡も来よう。十二生肖は知っているからの」
局にいるのならば、今日、局にいる十二生肖が気づいて連絡を寄越すはず。それがないのは悠が局にいないことを示している。
もし、能力を使っているとしても、分神である朝陽や夜陰には効かないため、そちらから連絡が来るはずだ。
「何にせよ、悠が戻ったとしても、肩身の狭い思いをするやもしれぬ。だが、それだけのことをあやつはしておる」
「……うん」
和解して悠が戻ってきたとしても、彼はさらに苦しむことになるかもしれない。
それを都季達が支えてやれるのかと問われれば、はっきりと頷くこともできないのが本音だ。
走りながら声音を沈めた都季に、月神は言葉を続ける。
「茜が言うておったように、すべてを救えるほど、十二生肖は優れてはおらん。我もだが」
「つっきーも?」
「我とて全知全能ではないからのぅ。あくまでも均衡を保つのが役目だ。まぁ、全知全能であり、すべてを救える力を持つとしても、救うかどうかは分からぬが」
すべてを救うには、矛盾が生じたりと限界がある。また、その人に必要な苦難さえも奪ってしまう。
人を救うことは、その人にとっても、周囲にとっても相応のリスクを背負う場合があるのだ。
「これが悠の苦難なら、あやつは足掻くか、受け入れるか、諦めるか……。どの道を選ぶかは分からぬ。選択肢の数だけ未来はあるからのぅ」
「じゃあ、俺達は何もしないほうがいいのか?」
「いいや。そうでもない」
悠を救うことで、彼の乗り越えるべき苦難を邪魔してしまうのなら、手は出さないほうがいいのか。
しかし、月神はそれをあっさりと否定した。
ならばどうすればいいのか、と顔を顰めた都季に、月神はおかしそうに笑って答える。
「確かに、救うには限度はある。だが、それは境が難しいものでな。やってみないと分からんことも多い」
「適当だな……」
「そんなものだ。だから……今回の場合、『救う』というより、『手を貸す』と言うほうがいいかのぅ。壁を乗り越えるため、手を差し出すだけだ」
その手を掴んで登るかは本人次第。都季達は切っ掛けになってやるだけだ。
すると、隣を走っていた琴音がぽつりと呟いた。
「悠はね、本当に優しい子。けど、いつも一人で考えて、いつも一人で抱え込んでる」
「え?」
「今回のことも……本当は、私、聴いてた。悠の意思を」
琴音は他人の心の声を聴ける。普段は聴かないように能力を最小限に抑制しているが、ふとした瞬間に聴こえてしまうのだ。
しかし、聴こえた内容が内容なだけに、琴音もどうしたらいいか分からずに立ち止まっていた。
「誰かに頼ればいいのに、それをしない。多分、悠は一番年下だから、頼れば周りが不安になると思ってる。仕事を選ぶのも、下手に請け負いすぎて、二つのお仕事で迷惑が掛からないようにしているだけ」
「…………」
「だから、更科君が『頼ってほしい』っていう思いを示せば、悠も答えてくれるはず」
悠にしてみれば高すぎるハードルだが、越えなければならないものでもある。
少し考えてから、都季は「そっか……」と呟いた。
「じゃあ、卯京さんもこれから一人で迷うことがあったら、俺とか魁に相談してほしいな」
「え?」
「悠もそうだけど、卯京さんも誰にも相談してないんだろ?」
「……うん」
能力は信頼も信用もされている。だからこそ、琴音の一言は時に絶大な影響を及ぼす。
それが怖くて、琴音は今まで話せずにいた。
自身が喋ることで周囲の均衡があっさりと崩れてしまう。それが良いか悪いかはその後にならないと分からない。
今回、誰にも話せなかったのはそのせいだ。
「俺は頼りないかもしれないけど、局に直接言うわけじゃないし、それに……一人より二人って言うし」
「二人より三人、な」
「うわ、魁!?」
突然、前を走っていたはずの魁がスピードを緩めて都季に並走した。
真っ先に駆け出したために話に置いていかれていた魁は、自業自得であることには触れずに不満を口にする。
「ずりぃぞ。二人だけで」
「ご、ごめん」
拗ねて口を尖らせる魁に謝れば、彼は「分かればよろしい」と満足げに頷く。
琴音と顔を見合わせて苦笑した都季だったが、足が痛くなったのか魁の走る速さが最初よりも遅くなっていることに気づいた。
スピードを緩めてきたのは、ただ話に加わりたかったからだけではない。
「もしかして、足……」
「大丈夫だ。もう動かしても」
「治りだち、一番危ない……」
ケガを悪化させ、変な癖がついてしまう可能性もある。
やはり暮葉だけを借りるべきだったかという考えが過ぎった都季だったが、当の魁はあっさりと言ってのけた。
「そんときはお前らがいるだろ?」
「「え」」
「俺は二人とも信頼してる。もちろん、それは他の十二生肖だってそうだし、悠もな」
「魁……」
これから対峙するであろう悠を、魁はまだ信じている。
都季達も信じてはいるが、不安があるのも事実だ。
素直な彼だからこそのことか、と感心していると、肩に乗った月神が三人を軽く窘める。
「さて、お主ら。喋りながら走ることはあまりお勧めはせん。そろそろ目の前に集中せよ」
「う、うん」
体力の消耗を気にした月神に従い、都季達は前を行く暮葉を追うことにした。
月神は、真剣に走る都季の横顔を尻目に、数分前の自身の発言に心の中で付け足す。
(本当に、やってみなければ分からぬがな)
十二生肖を選ぶ際、ぼんやりと見えた未来。そこに悠を救う者はいたが、果たしてそれが誰なのか、いつなのかまでは分からなかった。
もしかすると、先に悠の性格を多少なりとも変えたあの少女だったかもしれない。
そうなれば、今回の悠は抜けられない沼に沈んでいくだけだ。
それでも、月神は見えた姿が都季であってほしいと願った。
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