三作品が豪華に一同に会したファンタジー作品!
まさに夢想にして夢想の極み
それぞれの作品を一切知らない私でも楽しめました!
多分三作品を知っているともっと楽しめるのでしょうが、充分すぎるほどに味わわせていただきました。
ペギランかわいいよペギラン。
あと似たものコンビな王様たちかわいい……!
あの名前の人どうしで技の相性がよかったり
あの子の戦場に響く歌に感動させられたり
激しい戦いの合間のお茶会はもちろん、各々の会話にほっこりさせられたり、必殺技のコラボに「おおおお!」と声を上げそうになったり……。
格好良くて、強くて、時に可愛い?彼らの夢想にして無双の物語を、ぜひ読んでみて欲しいです!
カクヨム屈指のファンタジー大家がここに集結。
なるほど、各作品の登場人物たちが一堂に会して和気藹々と――なるはずがなかった。
集うのはいずれ劣らぬ勇者たち。しかも何か仕組まれた様子。
事が穏便に運ぶわけがない。
序盤から超重要人物が血飛沫とともに退場。
罠に嵌り反目し合う両雄。
事態は止まることを知らず悪い方向へと転がり落ちて、さてどうなる?
そして終盤。明かされた真実に思わず膝を打った。
古今東西の人類が、戦場の豪傑、乱世の賢君、江湖の侠客、在野の英雄、彼らの功績を物語に残したのは何のためか?
物語とは何のためにあるのか?
そのような大きなテーマがこの作品には隠されていたのだ。
だから私は彼らに言いたい。
――勇者たちよ、永遠なれ。
作品のタイトルを見て、私は当初舐めていました。
世に出るコラボレーション作品。それこそVSと名のつく物は、VSとは名ばかりの、生ぬるい共闘物ばかり。
本作も、当然そうだろうと思っていました。
ダラルードとヴラマンク。二人の偉大な英雄王が、どことも知れぬ異世界で、突如現れた巨大な悪と手を取り合って戦う……そんな、どこにでもVS物のストーリーだろうと。
しかし、そんな自分の「生ぬるい」先入観は、第一話から打ち砕かれました。ペギラン……。スリーピングマジェスティで一際輝いていた名優が、一話にして斃れていたのです。
思わず声が出ました。
いやいやいや、まさかまさか、そんな馬鹿な。
まだ死んだと決まったわけではない。そうだ、次……次の話。
二話、三話、四話、五話……希望は打ち砕かれ、ペギランは生き返らないどころか、より悲壮な運命を背負って、退場……。
そして悔しいかな、この展開がクソ面白い……。
気がつけば最新話まで読了し、続きを渇望している次第……。
『降魔戦記を知らなくても楽しめる!』
『スリーピングマジェスティを知らなくても楽しめる!』
私はそんな馬鹿なことは言いません。
この作品は、徹底的に降魔戦記とスリーピングマジェスティのファンのための作品です。
どちらか片方だけでも知っているなら、きっと本作は史上最高の娯楽時間を貴方に与えてくれることでしょう。