第667話関白殿、二月二十一日に(22)
清少納言先生:続きをお願いします。
舞夢 :了解しました。
さて、そのようなことがあり、お話の通りの寅の時にお出ましになられると思って、身なりなどを整えていたのですが、夜は完全に明け、日も昇りました。
「西の対の唐廂に車を寄せて乗る手配となっております」などの情報が入り、周りの女房たちは揃って渡殿に向かうのですが、私(清少納言)も含めて、出仕して新しい女房は、周囲に遠慮してしまうようです。
その上、西の対には関白殿がお住まいになっておられますし、中宮様もそこにおられます。とにかく、女房たちを車にお乗せになる様子をご覧になるというので、御簾の中には、中宮様、淑景舎の君、三の君、四の君、関白殿の北の方とその妹君御三方が並んでおられるのです。
清少納言先生:はい、そこまで。
舞夢 :そこまでの女性たちに見られるとなると、それは緊張しますね。
清少納言先生:はい、それはもう大変です。
舞夢 :古参で慣れていれば大丈夫なのでしょうか。
清少納言先生:それはそう思いますが、まだ出仕して間もないころでしたので。
※関白殿、二月二十日に(23)に続く。
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