第585話社は(5)
清少納言先生:続きをお願いします。
舞夢 :了解しました。
さて、この中将の親は上達部までは至らない身分だったようです。
その年齢で、中将となる子を持っていたのは、親そのものが判断力にすぐれ、様々な知識を蓄えていたようです。
それ故に、この中将は年が若いのですが、世間の評判が高く、様々な知識を蓄えていることから、帝としても時代を担うとお考えになっておられたようです。
ところが、そんな折に、唐土の帝が、わが朝の帝を何とかして計略にかけ、わが国そのものを奪ってしまおうと、いつも力試しを仕掛け、争い事を持ち掛けるのです。
わが朝の帝も、常にその攻勢には、恐ろしく思っていたのです。
清少納言先生:はい、そこまで。
舞夢 :ここで、日本と唐土の争いなのですね。
清少納言先生:言い伝えですが、詳しくは明日以降。
舞夢 :了解しました。
※社は(6)に続く。
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