第567話ものへ行く道に
清少納言先生:今日は、出かけている時に、見たことのお話です。
舞夢 :了解しました。訳をしてみます。
出かけている時に、さわやかな感じで細見の男性が立文を持って道を急いでいる様子を見ると、それはどこのお屋敷に届けるのか、知りたくなってしまいます。
また、すっきりとした若い娘で、格別に鮮やかな色合いの衵ではなく、糊気が取れたものを着ていて、キラキラとしているけれど、その歯に土がたくさんついてしまった履物をはいて、白い紙で大きく包んだ物とか箱の蓋に何冊もの草子を入れて持って行く姿を見ると、特別に呼び寄せて中身を知りたくなってしまいます。
それとは別に、門に近い建物の前を通る人を呼び寄せたのに、全く愛想が無く、返事もしないで通り過ぎていってしまう場合もあります。
そんな教育をしてしまう主人の程度が、わかってしまうというものです。
清少納言先生:はい、お疲れ様。
舞夢 :なかなか、お使いの姿を見るのも、興味がわくのでしょうか。
清少納言先生:そうですね、特に若くて可愛らしい女の子とか、男性の場合は。
舞夢 :せっかく呼び寄せても、無視されると?
清少納言先生:それは、がっかりします。その人の主人の人柄まで疑問を抱いてしまいます。
※様々な人に興味を抱く清少納言先生、率直な人柄がしのばれる文だと思う。
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