第260話五月の御精進のほど(16)
清少納言先生:続きをお願いします。
舞夢 :了解しました。
さて、二日ほどたちました。
その日のことが話題にあがり、
宰相の君が
「どんな風に思ったのですか。『自分で折った』と彼が言っていた下蕨は美味しかったのですか」と話をしているのが、中宮様のお耳に入ったようです。
中宮様は、少し呆れてお笑いになり
「しょうがないですねえ、思い出すのがそういう話になると」
とおっしゃって、手元にあった紙に
「下蕨こそ 恋しかれ」とお書きになり、
「この下の句を作りましたので、上の句を付けてほしいのです」とおっしゃられるのも、なかなか面白い。
五月の御精進のほど(17)に続く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます