第258話五月の御精進のほど(14)
清少納言先生:続きをお願いします。
舞夢 :了解しました。
雷の音は、本当に長い間続きました。それが少々小さくなり、外も夜になってきました。やはり、今すぐにでも返歌を差し上げようと思いまして、硯の向かっていたのですが、人がたくさん、上達部も雷見舞いと称してお見えになったのです。
そして西向きの部屋の端付近で、よもやま話をしていると、返歌を書くのを忘れてしまいました。
他の女房たちも、名指しで受け取った人が何か返事をするだろうと思って話題にもしません。
私(清少納言)も、きっとホトトギスの歌を詠むのには、縁がない日だったのだろうと思い、がっかりしています。
五月の御精進のほど(15)に続く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます