第255話五月の御精進のほど(11)

清少納言先生:続きをお願いします。

舞夢    :了解しました。


さて、そのようなことのあと、中宮様の御前に戻りました。

中宮様からは、ホトトギスの鳴き声を聞きに行った時の様子をお尋ねになるのですが、今回の道行きに参加できなくて残念に思っていた女房たちは、この次は自分たちだけでなどと、恨みがましいことも言うのです。

しかし、はやくその機会を見つけないと、ホトトギスの鳴く季節が過ぎ去ってしまうと、少し辛そうです。

ただ、侍従の公信様が一条大路を追いかけてきた時の様子を説明すると、全員が大笑いになりました。


五月の御精進のほど(12)に続く。

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