第242話かたはらいたきもの(2)
清少納言先生:続きをお願いします。
舞夢 :了解しました。
外泊先で、下仕えの男がくだらないことを言って、ふざけている時。
わがままで生意気な幼い子を、殊の外可愛がり、その子がこんなことを言ったと他人に語っているのを聞いている時。
漢学の才能豊かなな人の前で、本当は漢学に疎い人なのに、学者気取りで中途半端に人の名前をあげて話をしているのを聞いている時。
特にたいしたことのない自作の漢詩を他人に強引に聞かせ、その歌がほめられたことを自慢するのは聞くのは、いたたまれない。
清少納言先生:はい、お疲れ様。
舞夢 :これも、すべてわかりやすいですね。
清少納言先生:本人は楽しいのだろうけれどね。
舞夢 :場をわきまえず、自らの程度をわきまえずですね。
清少納言先生:その通り。
狭い宮廷社会で、親のコネでしっかりとした学問を積まずに、出世する子も多かった。そして、そういう輩がエラそうな態度をする。知性派の清少納言先生にとっては、耐えられないものがあったのだと思う。
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