第241話かたはらいたきもの(1)

清少納言先生:今日から、かたはらいたきものの話になります。

舞夢    :了解しました。訳をしてみます。


いたたまれないもの。

音の悪い琴を、調律も不十分なまま、気が付かず弾いている様子。

お客様がいらしてお話をしているのに、家の奥の方で誰かが、恥ずかしいような話をしていて、それをやめさせることができない状態。

自分が思いを寄せている人が、酔っ払ってしまって、同じ話を何度も繰り返す時。

そこに噂話の本人がいるのに、気付かず話をしている時。

それは身分が低い人の噂であっても、その家に仕える人に聞かれた時も、いたたまれなくなる。


清少納言先生:はい、そこまで。

舞夢    :これは、わかりやすい話です。

清少納言先生:やはり、何ごとも無神経は恥ずかしいものがあります。


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