第220話なまめかしきもの(1)

清少納言先生:今日はなまめかしきもののお話になります。

舞夢    :了解しました。訳をしてみます。


みずみずしく、美しいもの。

ほっそりとしていてさわやかな君達の直衣姿。

可愛らしい童女が、上の袴をわざとらしく着用せず、袖付けを簡単に縫いとめた汗袗だけにして、卯槌や薬玉などを組み糸を長く袖脇のところに付け、勾欄のまわりで扇で顔を隠して座っている姿。

薄様紙を重ね綴じした本。

芽吹いた柳に青い薄様紙に書いた手紙が結んであるのを見た時。


清少納言先生:はい、そこまで。

舞夢    :童女の話がよくわかりません。

清少納言先生:まあもともと童女は本来は裳着の式をすませていないので、大人のように目立つ着袴姿ではないのです。童女ならではの新鮮さかなあ。

舞夢    :青い薄様とは?

清少納言先生:水辺の柳に見立てて水色の薄様とか薄緑の紙を使いました。

舞夢    :緑でも青の部類に入るのですね。


若さとか色の新鮮さを、ここでは語っているようだ。

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