第219話めでたきもの(5)

清少納言先生:続きをお願いします。

舞夢    :了解しました。


后が昼間に行啓なさること。

摂政あるは関白のお出まし。

春日大社へのご参詣。

葡萄染めの織物。

広い庭に雪が降り積もっている景色。

花や糸、紙も全て紫色のものは素晴らしい。

紫色の花の中では、杜若があまり感心しない。

六位の蔵人の宿直姿に心魅かれるのも、紫色からです。


清少納言先生:はい、お疲れ様でした。

舞夢    :紫色ですか、確かに艶やかで高貴な色ですね。

清少納言先生:紫色の話になったので、どうしても春日様を書きました。

舞夢    :はい、私もよくお詣りさせていただいております。


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