第165話職の御曹司(1)
清少納言先生:今日から職の御曹司の話になります。
舞夢 :それでは、よろしくお願いします。訳をしてみます。
職の御曹司に中宮様がいらっしゃる頃のお話となります。
木立も鬱蒼と繁っていいて古びていて、建物の作りそのものが高々としていて、気がひけるような感じもあり、どういうわけなのか面白みもあるのです。
母屋には、鬼も潜むということで、南側に間仕切りを設けます。その南の廂の間に中宮様の御帳台を立てて、さらにその南の孫廂の間に女房たちはいることになりました。
清少納言先生:はい、そこまで。
舞夢 :まず「職」とは中宮様のお世話をする中宮職で、曹司はそのために作られた女官とか官吏の部屋ということですね。
清少納言先生:はい、大内裏東の陽明門から入った北側、左近衛府に西になります。中宮様もよく居所とされます。
舞夢 :鬼が出たのですか?
清少納言先生:まあ、古い建物ですし、様々な念や想いが籠もっていますからね。
職の御曹司(2)に続く。
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