第144話草の花は(2)
清少納言先生:続きをお願いします。
舞夢 :了解しました。
萩。色が濃くて枝が品よく広がり咲いているのが朝露に濡れ、しなだれて伏している様子が素敵です。
牡鹿が特に好きらしい、よく立ち寄るので、別格だと思う。
八重山吹。
夕顔。朝顔と並び称される風情がありながら、どうにも実がよろしくない。何故、そんなふうになったのかは、生まれついてのことなのか、わからないけれど。
せめて、ホウズキの実程度ならばいいのだけど、ただ、名前だけは雰囲気がある、
しもつけの花。盧の花。
清少納言先生:はい、お疲れ様。
舞夢 :萩は、古来、別格なのですね。
清少納言先生:色といい姿といい。
舞夢 :牡鹿が寄る場合でなければ、男君でしょうね。
清少納言先生:少しわかってきたみたいですね。
舞夢 :八重山吹も華やかな黄色で。
清少納言先生:若々しさもありますね。
舞夢 :夕顔は、ウリといいましょうか瓢箪とか。
清少納言先生:花の時期はきれいなんだけどね、名前は当然。
舞夢 :しもつけの花は、下野の国の花ということで?
清少納言先生:夏に薄い紅の花をつけます。
舞夢 :盧の花は?
清少納言先生:水辺に生えていてススキよりは高くなります、紫色だけど暗めです。
萩と夕顔は、丁寧に書いている。
中でも、萩の美しさ、雰囲気は別格に思う。
これも、日本人だからなのかもしれない。
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