第143話草の花は(1)
清少納言先生:今日から草の花の話に移ります。
舞夢 :了解しました。それでは訳をしてみます。
草の花は、なでしこ。唐なでしこはいうまでもない。大和のなでしこも、とても素晴らしい。
女郎花、桔梗、朝顔、苅萱、菊、壺すみれ。
竜胆は枝ぶりが、とてもごついけれど、他の花々が霜などにあって枯れてしまった場合でも、しっかりと美しく明るい色で咲くことが、すばらしい。
とりわけ、特にとりあげるほどの花ではないけれど、かまつかの花は可愛らしい。
ただ、名前の付け方に難がある。雁の来る花と文字では書くようだ。
かにひの花は、色は薄いものの、姿が藤の花に、似通っている。そのうえ、春と秋に咲くのだから、なかなかお洒落である。
清少納言先生:はい、そこまで。
舞夢 :この中で、唐撫子は石竹ともいいますね。
清少納言先生:大和なでしこは、秋の七草の一つです。
舞夢 :そうなると、女郎花、桔梗、朝顔、苅萱、菊、壺すみれ竜胆、かにひの花も秋ですね。
清少納言先生:はい、秋の草で書いています。
草の花は(2)に続く。
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