第130話暁に帰らん人は(2)

清少納言先生:続きをお願いします。

舞夢    :了解しました。


言葉も出ないほど眠くて起き難いのに、無理やり起こされて

「もう、朝になりました、ああ、まだ寝ているなんて恥ずかしい」などと女に言われてため息をつく様子は、なるほど後朝の別れも物憂げに見えます。

指貫も座ったまま、穿くことも面倒そうで、ずっと女にすり寄り、昨晩の寝物語をささやき、それでもなんとなく帯を結び始めている。


清少納言先生:はい、そこまで。

舞夢    :名残惜しいんですね。

清少納言先生:女としては、名残惜しくても、男君を遅刻するさせるわけにはねえ・・

舞夢    :そういうお世話が出来るのも、逢瀬の味わいなのですね。


なかなか、深い。

男女の機微なのだと思う。

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