第103話にげなきもの(4)

清少納言先生:続きをお願いします。

舞夢    :了解しました。


イケメンの貴公子たちが、弾正台の次官を勤めているのは、似つかわしくもなく、かわいそうなくらいです。

宮の中将つまり源頼定様がそういう時もあったのですが、本当に似つかわしくなく、残念なことでした。


清少納言先生:はい、お疲れ様。

舞夢    :弾正台というのは、当時の警察とか検察のお仕事ですよね。

清少納言先生:はい、そういう無粋なお仕事には、イケメンは向きません。

舞夢    :源頼定様は、式部卿為平親王様の、御次男ですよね。

清少納言先生:はい、とにかくイケメンでした。


清少納言先生としては、イケメンの貴公子は、そういう仕事ではなく、もう少し華やかな仕事をしてほしいと思った。

それはそれで、個人の考えであるけれど、単に自分が身近で見たかっただけかもしれない。

そういう、素直な感性が、本当に面白い。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る