第89話花の木ならぬは(7)

清少納言先生:それでは最後までお願いします。

舞夢    :了解しました。


柏木には、大変興味を惹かれます。

葉を守る神が、柏木にはおられるとのこと、畏れ多いことです。

兵衛府の長官、次官、三等官までを柏木と呼ぶのも、興味深いですね。

姿としてはそれほどでもないけれど、シュロの木は大陸の雰囲気があります。

普通の民家では似合わないと思います。


清少納言先生:はい、お疲れ様でした。

舞夢    :わかりやすかったです。

清少納言先生:守る神だから兵衛府ですね。

舞夢    :それと、シュロの木は確かに少ないでしょうね、気候も違いますし。

清少納言先生:見栄えよりは、名誉っていうか、そんな感じ。


おそらくシュロが最後になったのは、見栄えだと思う。

ただ、身分の高い家にはあるので、書いておこうと思ったに違いがない。

いろいろ、真面目というか頑固な人は、高飛車とか不徹底とか枕草子を批判するけれど、好きに書いた個人的文章だと思うし、それを批判するほうが野暮だと思う。

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