THE MORNING GLOW. 或いは、暁のゼクスヴァン

作者 藤井機斎 WizardFujii

血生臭さの戦場(まよなか)に、払暁を呼び込めゼクスヴァン!

  • ★★ Very Good!!

 サイバーパンクとホラーとサスペンスとロボとダークファンタジーを足して割ったような物語で、暗くて陰惨な世界観とド派手なロボバトルシーンが印象的です。


 とはいえ読むにあたり難易度は非常に高いです。
 キャラは基本的に変態か変人か狂人しかいません。ヒロインも魅力より胡散臭さが先行しますし、主人公のジンは一見巻き込まれただけのように見えますが……

 ストーリーがかなり難解。そうでなくても難解な上、登場人物たちが中二っぽくやり取りするので余計に何が起きてるのか分かりづらいです。

 また、文体が独特でとりわけ戦闘シーンなどではかなり「崩した」演出がなされておりこのあたりは職人芸といえるでしょうか。

 これらのことから言えるのは、決して読みやすいものではない。むしろ相当読む人を選ぶほうだと感じます。
 しかしながら一度ハマってしまえば、それこそコールタールに溺れたような黒くて暗くて鉄臭くて熱いこの世界から抜け出すことはほぼ不可能といってもいいでしょう。

 覚悟のある方だけが先へ進めるこの重厚な物語を前に、一歩踏み込んでみませんか?

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