第5話タホドラキーやっつけた

 うちの妹が昼間、わたくしの部屋の窓を開け放ってしまったらしい。

 スライムべスがわざわざ知らせに来たが、どうやらタホドラキーが迷い込んできたもよう。

 タホドラキーは言った、わたくしの妹のミイちゃんに、

「げっへっへ。お嬢ちゃんいくつ?」

 まあるい目を不思議そうに見開いて、指を折って三を示すミイちゃんのまえに立ちはだかり、わたくしはタホドラキーの脚をむんずとつかんだ。

 おまえ、一体どういうつもりだ? ロリコンなのか? ロリコンなのか!?

 そのままわたくしはキッチンに飛び込み、人類最古の敵――ゴッ*ーを倒すための最終兵器、*キジェットを吹きつけた。

 タホドラキーは枯葉のように、はらほろひれはれと地に落ちて行った。

 ふう、今日も炊き込みご飯がおいしい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る