イケメンな主人公がキザったらしい台詞を吐きつつモテる主人公は、そりゃあモテて当然で気分が悪い!
そんなあなた…いや私にピッタリのこの作品。
主人公はガサツで鈍感でひたすらモテない。こんな男が敵をバッタバッタとなぎ倒し、実はそれをちゃんと見守ってくれる魅力的な女の子たちに囲まれてるなんて、なんとも夢のある話じゃないですか!
最小限の設定にきちんと仕掛けを用意し、10万字ピッタリできれいに回収する手際も見事なもの。
頭を使わず読めて、幸せな気分になれて、その後の冒険に思いを馳せることもできる……完結作品として完璧な構成をとりながらも、いつも隣にいるあの子のことも是非続編で詳しく!と思わずにいられない、レベルの高い娯楽作品です!
テンション高い次回予告も毎回楽しませていただきました^^
ちなみにタイトルから漂うそこはかとないジ〇ジョ臭はたぶん気のせいですw
モテなくておバカという主人公ブラボー。
でもこの男、どういうわけかめちゃくちゃ強い。
マンティコアもドラゴンにも一切たじろがず、堂々と迎え撃つその姿はかっこいい。でもモテない。
どこまでも自分に正直な彼のあり方は清々しく、もういっそ気持ちが良いくらい。でもモテな(略
そんなブラボーとクールな従者オルノア、ストイックな戦闘狂エイメン、天真爛漫な商会の娘イミア
の冒険が軽快な語り口調で紡がれていきます。
お気軽ファンタジーという言葉の通りサクサクと読めますが、街を襲う危機や地上を焼き尽くしたと言われる種族の末裔など手に汗握る場面も。
個性的な登場人物は皆親しみやすく、『どんな状況でも彼らならきっと大丈夫』という安心感があります。
果たして街はモンスターの魔の手から救われるのか。
そしてそれ以上にブラボーは結婚とまではいかずとも女性とのお付き合いまで漕ぎつくことはできるのか……。