ブライダル・ブラッド

作者 石宮鏡太郎

94

37人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

列車が走り、銃が火を噴くレトロモダンな欧州風の世界観に、
闇の属性を持つものが暗躍し、闇払いが奔走して脅威を討ち、
ヒーロー/ヒロインは血濡れの道を越えてその大都会に集う。
ジングスタ――人と欲と闇が絡み合って危険な物語を紡ぐ町。

罪に身を堕とす堅物の修道士、あどけなくも妖艶な吸血鬼娘、
孤独な身の上の頑固な修道女、奪うことに目覚める没落令嬢、
そんな魅力的な彼らを取り巻く人々、あるいは闇のものたち。
ダークな展開の連続でありながら、それゆえ惹き付けられる。

本作の特徴として「名前が示されないこと」が言えるだろう。
固有の名が登場するキャラクターもいるが、ほぼ呼ばれず、
作中の地の文では「罪人」「神父」「背の高い少女」など、
通り名のような名称で代えられ、独特の雰囲気を醸し出す。

人物造形から戦闘描写、闇のものや都市景観の描き方まで、
きっちり骨太に造られた世界観に安心して身を委ねられる。
心理描写や会話はピンポイントでドライで簡潔なのがいい。
間延びしたリズムに陥らない、スピーディな展開が好きだ。

ストーリーは今だ途中の群像劇。
別々に動き出したキャラクターたちの軌跡が絡み始め、
これからの展開が気になるところ。
続きを楽しみにしています。

★★★ Excellent!!!

暗澹たる怪奇を払う男は修道士であり、闇払いであり、そして罪人。
美しき吸血鬼との出会いは僥倖か、破滅への一里塚か。

薄幸の少女・・・その苦難はごく普通に幕を開け、小さな歯車の狂いにゆっくりと巻き込まれていく。
仕上げの災厄が悉くを呑み込む間際に少女の異才は昇華し、長い戦いの狼煙が上がる。

したたかな令嬢が世の理に直面した時、獲得せしは彼女本来の姿。
誘惑の囁きは何をもたらし、その二つ名はいかなるニュアンスをもって歴史に刻まれるのか。

高い筆力で仄暗く艶めかしく綴られた文章が、心に傷や闇を抱えた主要人物たちの壮大な群像劇に重厚なダークファンタジーの迫力を与えている本作品。
彼らに付加された強烈な属性や変貌した敵役のコミカルにも感じられる口調、心躍る戦闘シーンのタッチは、ラノベファン層への訴求力も充分に備えています。

蜘蛛の巣のように張り巡らされた伏線の糸の上を中心へ中心へと歩みゆく多彩なキャラたちは、計算し尽された大長編の構想が根底に敷かれていることを示唆しており、今後の展開が楽しみでなりません。

母と娘のささいな認識のズレが悲劇へと繋がる描写はノンフィクション作品のようなリアリティがあり、胸に突き刺さりました。
キャラへの共感があってこそ劇的展開が生きる・・・爽快さとテンポ感が求められるラノベファンタジーで読者からどのように深い感動を引き出すか、その一つの答えを見たように感じます。

★★★ Excellent!!!

「修道女の話」まで読み終わり、
いてもたってもいられなくなったので
レビューをしたためる次第。

冷えた鋼鉄のような作品とでもいうべきか。
日本刀の刃のように、思わず魅入ってしまうような
なんだかそんな作品だ。

戦闘に関するシーンが大きなウェイトを占めるのだが
それは決してしつこくない。むしろ淡泊なほどだ。
淡泊に、そして鮮明に描写しているから
まつわるシーンがそれぞれギラギラした輝きを持っている。

また、戦闘に至るまでの、いわゆる導入にも
読者をよくつかむ工夫が為されている。
修道女の話なんて(職場で)グッときてしまった。

この後、物語がどんな具合に織り上がっていくのか
非常に楽しみである。

あと吸血鬼たんが最高!
異論は認めない。

★★★ Excellent!!!

他の方がおっしゃるように、闇払いと魔なる者たちの戦闘シーンが巧みで、手に汗握ります。

しかし、個人的には吸血鬼の吸血シーンのエロティックさが特に印象的でした。
吸血鬼の吸血行為は男女の営みになぞらえられる、と言われるとおりの妖しく美しいシーンです。

また成長した健気な修道女がこれからどんな活躍をするのか、期待しております。

★★★ Excellent!!!

罪人の話を読み終えたので、ここでレビューを。
表現力、文章力がとてつもなく高いなぁと思う作品でした。
その破壊力にあてられてあれよあれよと気づけば罪人の話を読み終えていました。
世界観やキャラもしっかりと立っている。戦闘シーンも臨場感、そして疾走感があって面白かった。
血とか闇とか、けっこうあるので、好き嫌いは別れそうですが、好みの人はどっぷりとはまりそう。
何を隠そう、それが僕なのですから笑
このダークファンタジーに魂を売ってもかまわない。

★★★ Excellent!!!

とりあえず「罪人の話」を全話読みました。
これはいい。バトルシーンは一流のできばえですわよ奥様。
聖職者と吸血鬼の関係が深まる様子も面白い。
そして吸血シーン、エロい。
エンタメとしてよくできてます。

これから群像劇になりそうですね。お話の広げ方に期待します。
とりあえず暇が出来たら「修道女の話」を読みます。

作者さん続きの執筆頑張って下さい。では。

★★★ Excellent!!!

圧巻の文章力。このカクヨムにある小説の中でも間違いなくトップレベルの文章力で書かれるストーリーにグイグイ引き込まれました。

画面が用意に浮かび上がるバトル描写はもちろんのこと、キャラクターや世界観の土台がしっかりしている上に、ただの言葉遊びではない恐怖やエロスがじんわりと感じられるものでした。同じ作家志望としては嫉妬を感じるほどの文章力です。

まだまだ続きがあるようなのでかなり期待しています。

文句なしの良作です。

★★★ Excellent!!!

本来ならば敵対関係にある吸血鬼と聖職者。
とある事情で二人は出会う、そして不思議にも共闘し合うという予想外のストーリーについつい見入ってしまいました。
魔王と勇者みたいに敵対しながらも手を組み合う物語もありましたが、それと似ているようで根本では自分達の立ち位置を一切変えていないというのがミソでございました。
また登場する人間の細かな描写と部位の表現がどれも素敵で、とても参考になります。読むだけでどんな人物像なのかが手に取る様に掴めます。

★★★ Excellent!!!

ショート・ショートでお馴染みのSF作家、星新一さんは「異質なものを組み合わせると、面白いものが出来る」と構想の練り方について話していた。
本作はまさにその通り。吸血鬼と修道士、この一見相反する組み合わせが、もう既に面白い! 漫画やアニメで予告を見たら第1話を楽しみにしちゃいそうな設定です。

そして、「設定だけ」の作品に終わらない戦闘を描写する筆致。特にスピード感がしっかりと出ていて、スクロールする指も自然と速まります。

まだ連載中ですが、これから先が楽しみな作品です!

★★ Very Good!!

ストレートなダークファンタジーもの。

お馴染みの吸血鬼&敵と対峙する修道士のタッグで繰り広げられるアクションストーリーで、緊張感のある戦闘シーンはダークな描写と合わさり非常に読み応えがありました。安定感のある展開で、スムーズに読み進められるのもいいところですね。

連載中ということもあり、ひとまず星は2つにしておきます。ちょうど敵を倒したところですので、今後の展開に期待したいです。ではまた話数が増えたとき、そして完結したときにお邪魔します。



★★★ Excellent!!!

陰惨なオープニングの物語は、闇と光の対決を描いています。

舞台は、中世の欧州をイメージさせる異世界。怪物と魔法が存在する混沌とした感じを、巧みな文章力で描いています。

主人公は、教会に所属する組織、神の義手の一員で、神の義手は、闇払いを行う組織です。闇払いは、悪魔払い(エクソシスト)のような感じでしょうか?
悪魔や怪物を退治します。

ある町での不可解な失踪事件を調査する主人公は、癖はあるが人懐っこい吸血鬼の少女と知り合うのだが……。

★★★ Excellent!!!

素晴らしい文章力です。ここまで文章が上手い人は、そういないんじゃないかと思います。普通にプロレベルな気がします。それぐらい圧倒的です。読み進めるうちに、血と闇に彩られた作品世界にすっかり没入してしまいました。キャラの配置も、若い闇払いの修道士と老婆のような口調の吸血鬼少女(ライトノベル的に言うとロリババア)というコンビがいい味を出しており、狂気に満ち満ちた『犯人』のキャラもゾクゾクします。この先どんな展開になるのか、どんな文章世界を魅せてくれるのか、とても楽しみな作品です。

★★★ Excellent!!!

行方不明者が続出する町。そこで暗躍するネクロマンシーをはじめとした闇。
蠢く悪意の中、修道士は少女と出会う。
しかしその少女が手に持っていたのはおぞましいもので――


小説の概要を見るだけでも現在が序章に過ぎないのは理解していますが、それでも高い文章力で一気に物語に引き込まれました。特に戦闘描写がスピード感を与えられていて、登場人物の一挙一動がありありと浮かんできます。

続きが非常に待ち遠しい物語です。

★★★ Excellent!!!

表現力がカクヨムに点在するものとはレベルが圧倒的に違います。もはや文学と言ってもいいくらいです。その巧みな表現で繰り出される戦闘描写、状況描写はあまりにも鮮明で、小説ではなく映画ではないかと錯覚してしまうほど。
第一話で謎を残しつつあらすじを説明し、そのままストーリーを進める手法で読者が文字を追うのに詰まらないよう配慮がされています。そして物語ですが少なくとも子供向けではないですね。カクヨムの年齢層ちょい上くらいだと思われます。ダークファンタジーと呼ばれるものでしょうか。
まだ始まったばかりですが一話でもいいので読んでみてください。今まで見たことのない世界が貴方を待っています。