ケモノノメタル

作者 三ツ葉亮佑

55

21人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

細部まで練りこまれた世界背景。
迫るVMと呼ばれる圧倒的力を誇るモンスターの群れ。
一頭のVMですら小隊であたらなければならない脅威にもかかわらず、VMの群れに数機で対峙し、武勲を上げ続ける『ならず者集団』ビーストパック。

その。世界の希望であり、同時にお荷物でもある彼らのところに新たに配属されることになった、若きエリート管制官。

彼がビーストパックに配属になったことで、ビーストパックの奇跡はさらに躍進することになる。



とにかく練りこまれた世界背景や彼らが繰り出す多脚戦車での戦闘が魅力的なのは言うまでもなく、登場人物一人一人がとても魅力的。

凄惨な過去を抱えつつも、軽やかに朗らかに戦場をかけぬけるビーストパックの面々はもちろんのこと、整備士や一緒に戦場にでる機関士、70超えてもなお覇気を持ち続ける老将………もう、この老将が本当にひたすらに格好良くて。

物語はいったん完結していますが、もっともっと彼らの活躍を見ていたい。彼らと一緒に戦場を駆け抜けてみたい。そう強く思ってしまう作品でした。
ぜひ、彼らがこの世界を作り出した本当の敵たちと戦うところも読んでみたいです。
大好きな作品です。

★★★ Excellent!!!

もっと多くの人に読んでほしい名作です。
SF戦場ものですがキャラクター同士の関係が少しずつ変わっていく展開や怪物が発生した仕組みなど、ドラマも優れていて、読み応えのある作品でした。

しかしそれ以上に圧巻なのが多脚戦車による火砲の描写。緻密な設定と迫力ある表現が最高です。

このズンという重みを感じる格好良さは、一読の価値ありです。アニメやマンガでも読んでみたいタイプの作品ですね!

★★★ Excellent!!!

緻密に作り込まれた世界観、地に足の着いた人物描写。荒唐無稽なガジェットを無理なく成立させるために整備された設定の数々。
リアリティ溢れる作品世界の風呂敷を広げ、架空兵器を駆る戦士達の活躍を描いた本作は、メディアミックスを繰り返す「機動警察パトレイバー」や、軍事ライトノベルの傑作「フルメタル・パニック!」を思わせる完成度の高さを誇っている。
作品の肝といえるミリタリーバトル描写は達人の筆致に至っており、読者は現実に見たこともない架空兵器が激しく敵とぶつかるさまを鮮やかに脳内に思い描くことができる。軍事モノのお決まりといえる、コールサインが飛び交う無線越しの専門会話も、こういう表現に燃えたがる男の子のツボをしっかり押さえている。
登場人物それぞれのバックボーンにもリアリティがあり、感情移入しやすいように描かれている。
そして何より文章がさらりとしていて読みやすい。これだけ重厚に作られた世界観をここまでスムーズに読者の頭に刷り込んでくる筆力は本当に驚嘆の一言。この作者の実力はネット小説のレベルを軽く凌駕している。

★★★ Excellent!!!

私がこのレビューをする前の段階で、本作は★17。
たったの17個だ。ありえん。ありえない。

兵器の綿密な描写、活き活きと動く多脚戦車、吹き上がる噴煙。
人間関係、人間心理の描写も、リアル。
世界観もがっちりと設定されているのに、文中ではウザくない。
実に程よい匙加減である。
登場人物たちの背景も、本文で描かれている字面以上に読み取れる。
実に程よい。
これは作者の描写スキルが非常に高いことを示している。
無駄なく、不足なく。

そしてなにより、一気読みしてしまうほどに読みやすい。
先が気になり続ける展開が次々と押し寄せてくる。
ついでに言えば、エピローグのあともすごく気になる。

軽快に読めるのに重厚。
この世界観は(住みたくなどないが)、癖になる。

★★★ Excellent!!!

 きちんとしたSF設定で構築されたOSの上で、遊び心満載のアプリケーションが動いているようだ。

 エヴァンゲリオン張りの世紀末感、第二次世界大戦的な多脚戦車、異様な雰囲気を醸し出すVMの描写。そして、お約束ともいえる、人格に問題ありな登場人物たち。

 特に中盤からは一気読み。つぎつぎと襲い掛かる敵の脅威に、規格外の愚連隊ビーストパックが大暴れする。
 そしてそのあと明かされる謎もいい。最後に出てくる機体も、痺れる。

 ご馳走様でした!