踊るカエルの勇者様

作者 木野二九

69

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★★★ Excellent!!!

100話まで読みましたので、とりあえずレビューさせていただきます。

導入から歴史が語られ、この世界を救った影の英雄といえる勇者の物語への期待を高まらせてくれます。
主人公の木戸山は、女子社員たちから「キモヤマ」と陰口を叩かれる、仕事は出来るが要領が悪い、ちょっとブサイクな男性社員。ある時給湯室での事故をきっかけに、異世界へと旅立つことになります。

こう来ると、いわゆるテンプレのお約束。当然、女神さまからはチートな能力と、転生後の美しい姿を手に入れて―――と、なるのですが、一緒に給湯室に居た女子社員二人の心配をきっかけに、物語は大きく路線を変えていきます。

女子社員の一人は死亡。もう一人は全身に火傷を負って生きていく。それが、彼女たちの魂に対する結果なのだという。木戸山はそこで、自分のチート能力と美しい姿を代償に、彼女たちを助ける選択をしてしまうのです―――。

かくして、微妙な能力と、元のブサイクな姿のままに、物語は幕を開けます。

前述から解る通り、主人公の精神の徳の高さは、物語の随所に登場します。ブサイクな姿に引かれながらも、女性たちを助け、エロい視線を送りながらも下心を押し隠す。そんな紳士な木戸山に、女性たちは少しずつ惹かれていきますが、魅力的にキャラクターが描かれているので、無理な展開には思えません。木戸山に助けられる女性たちも皆とても魅力的で、それぞれに個性があります。

そして、給湯室で言い争いをしていた女性たちの本当の理由や、木戸山の過去など、様々な情報が飛び出し、物語はより複雑なものへと深化しようとしています。


内容にはややネタが多く、そういう部分が読者を選んだりしますが、ネタの多くは物語の面白さの本質とは無関係ですので、少し削られた方が良い気がします。書きたいことがたくさんあって筆が止まらない、そんな印象からか、やや描写が足らない部分が多く、中… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

この物語の面白いところは主人公の挙動と、ほんのりとしたエロテイスト。

異世界転移物の主人公は私の知る限り8割ブサメンニートだけれど、
ここまでブサメンの持ち味を活かして書いているのは、
本作と文庫◯リ先生の作品ぐらい。
大体はブサメンなのに、いきなりモテたりするからね。
変な言い方だけれど「正統派のブサメン像」って感じです。

最初に結果が示されていて、そこに行き着くまでの経過を楽しむ作品だと思いますが、好き嫌いは別れる物語だと思います。

長編作品なので仕方のない事かも知れませんが、
中だるみもありますし、諸手を挙げて『いいよ、凄く面白いよ』
と、言えるかどうかは人によって違うと思います。

ただし中だるみさえ過ぎれば、あとは流れるように読んでいけるので、最終的にこの物語を好きになる人のほうが多いのではないかと思います。

連載中ですが、まだどのような仕掛けがあるのか楽しみです。

★★★ Excellent!!!

自虐的なところと変な妄想が最初は目立つものの、なかなかに好感のもてる主人公。
めちゃめちゃチートというわけでなく、少しずつレベルUPしていくのもよい。
正直、「ブサメン」をタイトル含めて強調し過ぎて、ちょっと人を選ぶ印象にしてしまっているのは残念。



と、買いたらタイトルが変更になったようです。タイトルに関する上記記載は、撤回します。
新タイトル、いい感じです。