その後輩、小悪魔ですよ。ー5ー


翌日の放課後、合コンに行く事になった。


ユキちゃんはずっとニコニコしている。


彼氏と本当に仲が良いからね、ユキちゃん。


早く会いたいのだろう。


「頑張ってね、透子ちゃん」


愛未は心配そうな表情で私に言う。


「ん。大丈夫だよ」


だけど


なぜか立夏はあまり良い顔をしていない。


「大丈夫なんだろうな?」


「は?何が」


「高橋の彼氏、めちゃくちゃ派手じゃんか」


ユキちゃんの彼氏を見た事がある立夏は眉をひそめて言う。


「見た目は派手だけどすごく良い子だってユキちゃん言ってたよ!それに相手は一年生なんだからガラ悪い人とかいないでしょ」


「焦って見つけるもんでもねぇだろ、彼氏なんて」


「ほっといて!立夏うざい。私の父親か!」


「まぁまぁ、透子ちゃん」


「ユキちゃん、行こっ」


私はユキちゃんより先に教室を出る。


「あ!待ってよ!透子ーっ!」


「立夏くん、あんな言い方って無いよっ」


あんたを忘れる為に必死なんだからね、こっちは!


バカ立夏!!




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