第28話 十字架


 他人が縛ったように

 対象的に、しっかりと

 自分の体を

 十字架にかけて、

 鎖で縛る


 誰も見ていない

 傷ついて、いたいだけ


 ぼくの正義は、ぼくの正義を殺すのか



 他人がいないと

 解けないように

 しっかりと

 咎を背負った体に

 鎖が締まっていく


 誰も聞こえない

 気づいて欲しいだけ


 ぼくの正義は、

 ぼくの、

 ぼくの、

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