第20話 少子化社会
第二十話 少子化社会
「地球の人口が減ってるんだってよ」
「女性の非婚化も重大問題だな」
この世の生存競争、残った者はそれが当たり前と笑い、敗れ去った者は何も語らないこの世の不条理、しかし哲学上結局遺伝子は二分の一しか残らない、そこで子供はいらないと言う心理になる。しかしその論理は通るのだろうか?結局科学的に言えば子供を残すしか勝利は無い、しかしこの頃の若い人はその論理にノーを突きつける人も多い、お金がかかる、しんどい、きついなどである、僕なんか笑ってしまうのだが、当人はいたって真剣だ、子供を作らない愛なんて存在するの?と言いたくなるがそんな論理もあるらしい、不思議な時代だ。
そこで僕はランヌに電話をかけた、一通り話しをするとランヌは大声を出して笑い出してしまった、
「そんな事悩んでいるのバッカみたい」
「心配しないで夜はたっぷりとサービスしてポンポン産んであげるから」
思わず僕は絶句してしまった、以外とあけっぴろげなところがあるんだな、しばし間をおいて、
「じゃあね」
と言って電話を切った。
「あらー?」
とつぶやいて、そんなもんなのかな…。と考えた。
しばらくしてチェンに電話をかけた、
「へーイーグルでも悩むことがあるんだな、僕は王倫にかけてみるよ、王倫はと、つながった、そちらにもつなぐよ、はい」
「はい、王倫ですけど、なんの話ですか?」
王倫にもボソボソと悩みを聞いてもらったが、
「私にははっきりしたことは言えませんが私としては子供は二人ぐらい欲しいかなー」
「だってさ」
チェンが割り込んで来た、
「じゃまたー」「またなー」
カールにもかけた、
「子供を作らない愛?」「さぁなー」「ビーナスにも聞きたい?」「じゃあつなぐわ」
「子供を作らない愛?」「あると思うよもうちょっと肩に力を入れないで考えて、子供をつくるのが目的の愛ってちょっとおかしくない?」
「まぁ確かに」
「普通愛なんて確かにそんなとこから始まらないな」
「じゃ納得した?」「それじゃまたランヌによろしく」
切られた…。まぁ確かにそう言われるとそうかまぁ子供を作りたいから恋人にしたくなるって変だな、納得した。しかしこの三人に少子化は関係なさそうだな。
次の休日六人で女性陣の買い物に付き合うことにしたこの三人、以外と相性が合うらしく話しがはずんでいた、
「うちの旦那は大分有名になったよ」
ランヌが言った、
「私の彼氏はまだまだです」
王倫が小声で話した、
「私んとこもーもう少し目立った役回りだったらなぁー」
ビーナスがそれに同意した。そしてツンツンとカールをつついて、
「負けちゃだめよ」
と小声でささやいた。
でも僕は知っている人によってはどんな努力をしても神が見ているとか言ったって叶わぬ愛があることを…。そうゆう意味では悪魔の方が平等に願いを叶えるだけ、紳士的だと言えるだろう。
人は時にこの基準なき時代に誇りを求める
だがこの世の中そうそうそういった輝きを掴む人は少ない、栄光とはこのはやりすたりの激しい世の中で非常に維持するのが難しい、
だからこそ欲しくなるのが人の性という物であろう、かっこよさとはときに善悪を超えている、悪魔的魅力ってやつだ、時に善は輝かない、地味な時がある努力とかいう正義だ、人はそれを無視して才能という美しさに恋焦がれる、なぜだろう?かっこ悪いことはしないそんな人生に人は憧れるからだろうか?
ランヌが私達もイーグルチームに入れてくれと言ってきた、
「えーそれならロック保安官に許可をもらわなきゃ」
そして一か月後三人も見事許可用の訓練を終えた。
「やったーやっと訓練が終わったー」
ランヌが後方で指揮、ビーナスがスコープで敵の監視、王倫がチェンに変わって狙撃手
チェンが大型火器を持ってバリケードの破壊任務ということになった。
そこに、ロック保安官からある脅迫状が来たと報告があった、子供達の勉強している建物を襲うと言う物だった。なんでこんなことを、と内心思った。
「イーグル怪しい人はいない?」
「いいや別に」
「カールは?」
「こちらも」
「王倫は?」
「いないです」
そんな時間がただ過ぎていった、そして昼頃スコープを見ていたビーナスから、
「向こうのビルに狙撃手がいる!」
「わかったイーグル早く階段を上がって!」
「カールもよ」
「へいへい」
「チェン、王倫銃をかまえたら、すぐショックガンで無力化して」
「わかったわ」
「ここだな」
「みたいだな」
「チェン頼むバズーガーでスモークをほりこんでくれ」
「王倫はショックガンでやばくなったら無力化してくれ」
「はい」
「では、ほりこむよ」「えーい」
ガチャンと音がしてスモークがほりこまれた、
「いくぞ、カール」
イーグルはドアを蹴破って部屋に入った、
「よし、捕まえろ」
「よし銃は奪ったぞ」「体術で組み伏せろ!」
「よっしゃ」
カールは組み伏せた、
「やったなカール」
犯人は、
「はなせ、はなせー」
と言って暴れている、
「仕方ないショックガンを最小出力で撃つぞ」
そして犯人はおとなしくなった。
翌日、ロック保安官の元に突き出した、
「で動機はなんなの」
「事故で妻と娘を失ったんだって」「その八つ当たり」
「無茶苦茶ね」
「仕方ないだろ、人生幸せ一杯だったところから突き落とされたんだから」
しかしまたも見てしまったな、努力が一瞬にして水の泡になった人を、まったく神はすべてを見ているとか言うしらじらしい言葉の逆の姿を、
探偵団 イーグルチーム 青木 成三 @EICHAN2
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。探偵団 イーグルチームの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます