最低最悪の民主党政権時代

まあ、自民党が躍進したのには民主党(現在の民進党)政権の酷さというのがあります。


ところで私は個人的には、


「何が問題だったの?」


と思っています。


もちろん、酷い政治という部分もありましたが、私はそれは当たりまえだと思っていました。


なぜなら、民主党政権は


「脱官僚」


を目指していたからです。


だから、民主党政権になったら私たちは我慢しなきゃいけないと思うべきでした。


ところが世の大人たちは、


良くなるに違いない。


と思ったらしいです。


呑気なもんです。


脱官僚をして政治主導になれば、官僚が蓄積してきた戦後70年のノウハウが使えないことを意味します。


官僚だって最初から上手く行っていたわけではありません。様々な事故や公害を引き起こしながらノウハウを蓄積してきたのです。


それを使わないことを選択したのです。


今一度、ノウハウを再構築しなければならなかった。


それでも政官財の癒着を断ち切り、私たちが選んだ政治家が本当の意味での政治を行う。


本当の民主主義が始まる為の生みの苦しみを味わなければならない。


今後100年の為に今すべきことなのだ。


そういう覚悟を以って私は民主党に投票したつもりでした。


ところが、繰り返しになりますが、世の大人たちは、


「なんか民主党になったらすげえ良くなるらしいぞ」


と投票したわけです。


呑気なもんです。



それでは民主党政権時代を振り返ってみます。


まず、民主党政権が成立したのは、


2009年


です。


これは未曾有の金融ショックと言われたリーマンショック直後のことです。


比較的影響が少ないといわれた日本も例外ではなく不景気に見舞われていました。


日本の貿易額の3割を占める米国の落ち込みは酷く、それまでナンバーワンだったのが中国に逆転されました。


たった一年で30%→20%と激減したのです。


この時、日本を救ったのが中国貿易だったのです。


そして、菅直人政権時の東日本大震災と福島原発事故。


2011年のことでした。


この時の菅直人首相の対応が批判されていますが、少なくとも私はあの時の菅直人首相の行動には何の落ち度もなかったと思います。


それどころか、あの時点で東日本が壊滅するかもしれないという危機感を持っていたのは日本でただ一人だったのではないでしょうか。


私も事故の映像を見ながら「とは言っても首都圏は大丈夫だろう」と思っていましたが、その後の放射能分布などをみるにつけ、


「本当にヤバかったんだな」


と思ったものです。


私は、割とこの時のドキュメントを本で読んでいます。

参考までに。


メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故 (講談社文庫)2013/3/15

大鹿靖明著


カウントダウン・メルトダウン (文春文庫) 文庫 – 2016/1/4

船橋 洋一 (著)


全電源喪失の記憶――証言・福島第1原発――1000日の真実 単行本 – 2015/3/6

共同通信社原発事故取材班 (著), 高橋 秀樹(編著) (著)


あと一冊くらい読んだのですが、書庫から見つからず・・・。


ただ、こうしたドキュメンタリーを読むと、如何に東京電力の本社サイドが「隠ぺい」をしようとしていたのか、それにしびれを切らした菅直人が東京電力内に対策本部を設置したことが英断だったことが分かります。


先年の衆議院選挙で菅直人氏は落選しました。(比例復活当選)


雨の中、誰も支援者がおらず一人で演説している映像がありました。


彼の仕事が評価されるのは、残念ながら彼が生きている間ではないかもしれませんが、いつの日か正当に評価されることを望みます。


余談になりますが、


原発広告

本間龍 (著)


も面白いです。原発事故前に東京電力が支払っていた広告費の雑誌別のランキングがあります。


文春、週刊新潮などのメジャー雑誌を押さえて第一位は、


「潮」


です。


要は創価学会の雑誌ですね。


きっとよっぽど発行部数が大きいんでしょうね。


コンビニで見たことはないのですが。



つまるところ、原発政策を実行し原子力村を形成していたのは今の政権与党ということです。


ところが、彼らは何も責任を問われない。そしてプロパガンダを使って「福島の事故は菅直人のせい」としてしまっている訳です。


そして、原子力村から明らかに甘い利益を受けていたのは・・・。


明らかに甘い利益・・・。


なんかTPPとかで注目されていましたね(笑)


原子力関係では、小説では


原発ホワイトアウト (講談社文庫)

若杉冽 (著)


が面白かったです。現役のキャリアが書いた本らしいですが、まあとにかく電力会社の政治へのかかわり方がエゲつなくていっそ清々しいですね。




円高を放置したとの批判もあります。


ただ、狙ったかどうかは知りませんが、原発事故によって日本の原発がストップしていた時期・・・。


原油が高騰していた上に「ジャパンプレミアム」と言われて日本には高く売ろうとしていたアラブ諸国。


こういう環境でもし、今のような円安だったらどうなっていたのでしょうね?


ガソリン代はリッター200円を超えていたかもしれませんね。


それどころか北海道では高騰する電気代で生活破たんが起きていたかもしれません。



デフレを放置したという批判もあります。


ところで私に教えてほしいんですが、デフレの何が悪いんですかね?


スタグフレーションはマズいとは思いますが、デフレならモノが安く買えますよね。


貧困層には朗報だったんじゃないですかね?


給料が下がるといいますが、生活費も下がるはず。


それが下がらないのはなぜか?


規制に守られた電力やガスなどの値段が下がらないからです。


問題はそっちじゃないの? と思うんですが政治は「ムラ」の圧力には勝てないんでしょうね。


では、アベノミクスでインフレになりました。


給料は上がったのでしょうか?


経団連に名を連ねるような大企業ばっかりですよね。


民主党政権と自民党政権の違いはつまるところ


右か左か


の違いなんですよね。


今の大人たちが何を考えて、あんなにヒステリックに民主党政権や民進党を批判するかは分かりませんが、少なくとも数字上は民主党政権下では、


あんな未曾有の金融破たんやら災害に見舞われた割には悪くない。


と思います。


まあ、世の大人はきっと数字なんか読まないんでしょうね。


雰囲気、雰囲気。


呑気なものです。




日本の政治は


官僚内閣制


と揶揄されてきました。


政治の主導は官僚が握ってきたのです。


拙著「神様の飽きた世界の後始末」では、王様になった主人公が人口を増やすための政策を実行するために、政治の責任者を呼び集める場面があります。


そこには大臣が出てこず、


長官


事務次官


と呼ばれる官僚が集まります。


大臣は責任者ではないんですよね。




官僚は政治失策の責任は取りません。


官僚は選挙では選ばれません。


そんな人たちが主導する政治は民主主義とは言えないのです。


政治主導。


そんな世界を夢見た民主党政権は瓦解しました。


私は、今後100年は日本には本当の意味での民主主義は生まれないだろうと思います。


潰したのは今の呑気な大人達です。









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