この世界が嫌いで消えてしまいたい君に。

第5話 お金がない

なにが日本は恵まれているだ。

生まれたときから格差は始まっていて

お金を持つもの、持たないもの、この差はとても大きくて

一生かけても埋められない差がついた状態からこの世界での生活が始まるじゃんか。

お金で幸せは買えないなんてきれいごと。

お金が無い事での悔しさや、恥ずかしさ、情けなさを知らない人間が言う言葉。

きっと昔はそれで良かった。みんなが貧しかったから。

今は違う。

平気で衣服に何万円とかけれる人間と

その何万円で生活が救われる人間が同時に生きている。

僕はとある事情で、社会人になってすぐに返せない程の3桁の借金を背負いました。

働いても働いても、返済。給料は入ってもすぐ底をつく。本当に苦しいばかり。

世界が灰色に見えていた時期です。

ある時、本当にもうだめだとなり、この世界から消えて無くなろうと思いました。

その時、どうせこれで最後だからどうでもいいやと思い選んだのは

自己破産でした。

手続き開始と同時に借金返済をしなくてよくなり

家や車を持たない僕に実質の不便があるとしたらクレジットカードが

数年間持てなくなるということだけ。

自己破産したら人生は終わりだと思っていたけど

どうせ終わりにする人生ならばと行動に移して本当に良かった。

自分で調べて知識を得るのは本当に大事。

思い込みや無知なせいで苦しんでいる人がどれほど多くいるだろう。

結局誰も助けてくれない。自分を救うのは自分自身。

手続きの最終段階で裁判所に行くのだけれど

その日に同じ手続きをする人達が集められるその光景は異様でした。

目がもう生気を感じない人に、派手な女性、スーツ姿の男性、

多種多様の人達が同じ日に自己破産をしていました。

ただ暮らすだけで支払うものが多い生活。

持つものはより儲けて、持たないものは搾取されるだけ。

税金も同じ。

僕はギャンブルはしない。

ギャンブルは絶対に利益を生まない。

持つものをより儲けさせるだけ。

広くてきれいなパチンコ・スロット屋があるのは

持つものが儲けていて、より儲けたい証拠。

お金がないって叫びたい人は多いと思う。

本当贅沢が羨ましい。

妬むより、堅実に方法を考えるのがきっと正解で

お金が無いからって諦めたら終わりなんだと思う。

今、少ないながらもなんとか生きていけてるけど

やっぱりお金はもっと欲しい。