ジャングル
「やめろ! やめてくれえええええ!」
両腕両足の骨を粉々に砕かれ、さらに槍で地面に貼り付けにされて動けない。
めらめらと燃える炎の余波を一身に受けて、ジャングルは叫んだ。
「頼む! 止めてくれ。妻と息子は関係ない! 炎を消してくれ!」
目の前で焼かれている、妻のアメリアと息子のラッツ。
「お父さん!熱いよ! 助けてええ! お父さん!」
「あなた! あなただけは生き残って! 私たちのことはいいから早く逃げて!」
「アメリア! ラッツ!」
ごうごうと炎に巻かれ、生きたまま焼き殺しにされる愛する二人。
「お父さん!」
「あなた!」
「頼む! だれか! もうやめてくれえええええええええ!」
必死に叫ぶジャングル、悲鳴を上げる息子と妻。
どんなに叫んでも、喉が張り裂けんばかりに頼んでも、それを聞き届けるものは誰もいなかっった――
「うがあああああああああああああ!」
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