夜這い小話

作者 諒真

73

29人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

閲覧者の関心を引く洒落たタイトル。でも、読者は良い方向に予想や期待を裏切られると思う。
現代では決して真似できないけれど、一種のユートピア。その或る種の理想を追求せざるを得ない処に、ギリギリで生き抜く当時の厳しさが伺える。そういう意味では、男女を問わず、大人全般の読書に堪える傑作です。
夜這いに関する風俗研究書の存否は知りませんが、多分に作者の推測が含まれていると思います。その柔軟な洞察力を注ぎ込んだ設定の妙をお楽しみください。
読後にジーンとなる感動を味わえます。
短編にはMAX2つが信条ですが、星3つ付けました。

★★★ Excellent!!!

江戸時代初期の「夜這い」を扱った短編時代小説。リアルです。昔はこうだったんだろうな、と思わせるリアリティがあります。

あと、別に官能小説じゃありません。恋愛小説でもないと思う。むしろ学術的な歴史書に近い。同じ国、ご先祖様の話なのに、違う文化圏の話のようで非常に興味深いです。

★★★ Excellent!!!

夜這いというと、私などは八つ墓村のモデルとなった「津山事件」を連想してしまい、ドロドロした話かなと思って読み始めたが、物語内にはそんな薄暗さは微塵もない。
どちらかというと現代に通ずるような男女の揺れ動く心のうちが、爽やかに表現されている。
主人公は現代風にいえば、非モテの若者。そんな男が二つ年上のモテ女性の元に意を決してアタックする。
現代ならば恋愛格差などという障壁に阻まれそれで終わりなのであるが、性におおらかなこの時代はそこからストーリーが始まる。
時代考証もされており、カクヨムではあまりお目にかかれない骨太な時代小説である。

★★★ Excellent!!!

 夜這いの昔話だと思ったら、村落共同体の話しだった。
 小生も安土桃山から江戸にかけての共同体のことは調べたことがあったが、夜這いがこんなに奥深いとは知らなかった。出典とか気になります。最後は意外にほのぼのとした家族が描かれていて、良かったです。

★★★ Excellent!!!

女は男を拒まないから好き放題できるけど、男は女の求婚を断れない。
自分の子共じゃないのに育てるとか、これは今の世の中から考えると、すこし恐ろしい気がした。
しかし、村を守るための協力体制には納得できる部分もあり、その時代らしい面白さが伝わる。

太助とおまつの恋物語は、とてもほほ笑ましく、いやらしさはない。
育児ノイローゼなどは無縁だった時代のおおらかさが、すこしうらやましい気もする読後感の良い物語でした。


★★★ Excellent!!!

一夜限りの男と女の物語です。

性描写は少なく、会話形式で書かれています。

会話だけで2人の関係、取り巻く環境がわかるのは非常によみやすく、いい物語だと思います。

夜這いという風習でのオチも納得できるものでグット!

哀愁を感じながらも、コミカルに感じ読後感のいい物語でした!

次の作品に期待して星3つ送らせて頂きます。