澪
第17夜 OSCA
2016/12/09 mio
18時を過ぎると、あっというまに日没は訪れ寒い夜がやってきた。バイパス通りで渋滞している車は家路についていた。
待ち合わせ場所を変更した僕は、自転車で街へと向かった。
キャメルのコートと、スーツのジャケットをクローゼットへ掛け、暖房のスイッチを入れた。
僕の目の事も、黒服の男の事も、たわいも無い会話が幸せだった。
外へ出るとどこかで夕食の用意をしているらしく、空腹の2人は顔を見合わせ笑った。
来週末、僕は東京へ彼女は福岡へ発つ。
別れが辛いのは久しい感情だった。
追伸:2010年12月9日、6年前。環境は変わったが、あの記事を心に持ち続けている。貴方への記憶が、私から消え去ることは無いのだろうと、また確信した。
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