口づけの宿題

「ふんふふーん♪」


 百合メイド喫茶「リトル・ガーデン」のお風呂。

 ツインテールをほどいたロリメイドの美緒奈みおなが、鼻歌交じりにご機嫌で、ロリロリつるぺたな裸のカラダを洗っていた。

 女子高生ながら小学生サイズに小柄で凹凸の少ない全裸は、とってもすべすべ、禁忌的な淫靡さがあって……。


「なぁに由理ゆーり? 美緒奈様の裸に欲情しちゃったかー?」


 赤い顔でお湯に浸かる全裸の由理を振り返り、美緒奈が小悪魔笑顔でからかう。


「う、うるさい。それより、美緒奈?」


 ドキドキしちゃってることは、否定しなかった。


「あんたさ、宿題やりに泊まったんでしょう。長々お風呂入ってていいの?」


「へーきだよ。宿題は逃げねーからな!」


 そう、今夜の美緒奈様は「リトル・ガーデン」にお泊まり。まだ終わらない冬休みの宿題を、上級生の由理やリズに教わりながら、一気に片付ける算段だ。


「でもさ……せっかくいっしょにお風呂なんだし。あたしと……裸でキス、しようぜ♪」


 上気した顔を近づける美緒奈。


「ば、ばかっ。キスなんてしてたら、宿題始められないじゃない。……終わったら、ご褒美に私とリズさんで、いっぱいあんたとキスするって……そういう約束でしょ?」


 美緒奈との距離に、羞じらう由理。

 その瞳を覗き込んで、


「えへへ、だってあたし、ムラムラしちゃったんだもん♪ 今すぐキスしないと、収まらないよ♪」


 ストレートに変態なセリフも、天使な美緒奈がにこっとして舌を出し言うと、可愛い。

 由理の頬がぼっと燃える。


「ば、ばかばか。宿題しないダメな子とは、キスしないんだからぁっ」


 そっぽを向く由理へ、唇を近づけて。


「……だ、ダメなあたしも、愛せよなっ」


 ……甘い吐息が、熱い。

 美緒奈、挑発するみたいに唇をペロっと舐めて、


「そ・れ・と・も。由理ってば、あたしとキスしたら、歯止めが効かなくなっちゃうかな♪」


「……い、言わせるな、ばか」


 ざばぁっと浴槽から上がって由理、美緒奈の頬を両手で捕まえて。


「ふ、ふぇ、由理? 目、目がマジだよ?」


「み、美緒奈が悪いのよ。誘惑、するから……」


 そして二人、産まれたままの姿で肌を重ねて。

 程よく暖まったお風呂のタイルに、押し倒して。


「……ちゅうっ♪」


 キスを、した。


「んぷ、ぴちゅっ、ちゅぱぁん♪ だ、だめっ、由理。宿題、あるのにぃ……♪ ふ、ちゅぱぁ♪」


「はぁ……んふ、ちゅむぅ♪ あとちょっとだけ……ちょっとだけでいいからぁ♪ んーむ、ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅぱぁっ♪」


 そのまま、朝まで。

 呼びに来たリズさんも巻き込んで、朝までたっぷり、くちづけの勉強をした。

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