これからも百合メイドたちは、全力でイチャイチャします!

 晴れて、4人で恋人同士となった、百合メイドたち。


(でも恋人って、なにをすればいいのかな……?)


 お店の窓拭きしながら、由理ゆーりは考え中。


「うぁ、手冷たくなっちゃった」


 冬の窓拭きは大変。

 由理、濡れた手に息を吹き掛け暖めてると、季紗きさが頬を茜色に染めながら、スカートをたくし上げて……。


「わ、私のパンツの中に手を入れて、暖めていいよ♪」


「ふぇぇ!?」


 いくら恋人でも大胆すぎる提案を、


「ちょっと待てぇぃぃぃ!?」


 ツインテールを揺らして美緒奈みおなが止めた。


「季紗ねえ飛ばし過ぎ! 普通そこは、手を握って暖めるとかでしょ!? もしくは……」


 メイド服越しでも主張する、暖かそうなリズの胸の谷間へ視線を送る。

 2つの膨らみの間に手を差し込んだら、暖かそう。


「……ああ」


「ああー……」


 納得した感じの由理と季紗。

 3人に見られてリズは、赤くなって腕で胸を隠す。


「も、もうっ。3人とも、えっちなことを考え過ぎよ?」


 リズさん、金髪で童顔な顔立ちに、怒ったような(でも可愛い)表情で、ぴっとひとさし指を立てて。


「暖まるなら、キスにしなさいっ。ね?」


「キスはえっちなことじゃないのかな……?」


 疑問を抱く由理だけど、結局はいつも通りに。


「ちゅっ♪ むふ……んん、ぷぱぁっ♪ るちゅっ、くぷん♪」


「ずぶ、ぬぷぅ……るぷぷ、ぷちゅんっ♪」


「くっぷ、くっぷ……ずぶるん、ちゅぷぅ♪」


「ぴちゃっ、ちゅぱぁ……っ♪ ふぅ……っ、んぷぅ♪」


 カラダがたっぷり火照っちゃうまで、4人で百合キスしました。

 友達から恋人になっても、彼女たちは今日も百合キス。明日も百合キス……。


「あれ……。今までと何も変わらないような?」


 そこに気付く由理だけど。それでも。

 キスの幸せな甘さは、今までより、たしかに増して感じられるのだった。


「……ちゅっ♪」

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