番外編 百合メイド勢ぞろい!

「ちゅっ♪ んむー、むぱっ♪ ぴちゅっ、ぴちゅぱぁっ♪」


 クリスマスが近づいてきた百合メイド喫茶「リトル・ガーデン」。

 いつも以上に濃密に、愛を込めて百合キスする女子高生メイドたち……だけど、由理ゆーりたちとは別顔だ。


「ちゅっ♪ むぅ、んん♪ 悪いな、部活掛け持ちしてなけりゃ、もっとシフト入れられるんだが」


 日焼けした褐色の肌が、いかにもスポーツ少女な百合メイド。

 その少女とキスしながら、大人びた雰囲気の別の女子高生メイドが微笑む。


「ふふ、クリスマスまでに百合キスの感覚を取り戻さないとね? ……ちゅうっ、ちゅぱぁ♪」


 口ぶりから察するに、毎日は百合キスしてないらしい女の子達。

 彼女達は、「リトル・ガーデン」で働くのが週1回くらいの、非常勤百合メイドである。


 同じく非常勤ながら、週3回はシフトを入れてる準レギュラー……宮野りりながキスしながら、


「いやー助かりますよ、凛夏りんかさんも粧子しょうこさんも入ってくれて! この時期は百合キスしたいお嬢様いっぱいで、唇が足りないんですよね♪」


「ふふ、先輩達がいると心強いです♪」


 りりなの相方で高校一年生の、黒髪巨乳メイド、早乙女早百合の言葉に、


「まぁ、あたしたちもさ、百合キス大好きだからな」


 スポーツ少女の百合メイド、高2の内山うちやま凛夏りんかと、


「私も習い事であまり来られないけど……百合キスが楽しみで楽しみで仕方ないのよ♪」


 高校3年生のたおやかメイド、外川そとかわ粧子しょうこが、接吻しながら応える。


「ちゅっ♪ ふぁん、むぅぅ♪ やっぱり百合キスって最高!」


 クリスマスへ向けて心強い援軍の登場に、りりなと早百合が指を繋ぎ合って、にっこり。


「これで今年のクリスマスも、ゆりんゆりんだね! よぉしっ、早百合。私達も先輩に負けないで、キスしよっか♪」


「ふふっ、百合キスの千本ノックね。……ちゅぅっ、びちゅん♪ ずぶっ、ずぷぷぅ♪」


 りりなと早百合。凛夏と粧子。

 非常勤の百合メイドたちが、リズたち常勤メンバーにも負けずにラブラブ唾液交換の淫靡百合ベーゼに耽る姿を見て、中学生の研修中メイド、前園まえぞの円美まるみが感激。


「ふぁぁ、先輩がた、き、綺麗♪ 私も、甘い百合キスができるよう、がんばりませんと♪」


 尊敬の眼差しな円美とは対照的に、つり目の小柄メイド、たつみ千歌流ちかるは、


「こ、この人たちっ……この人たちもキス魔じゃないの。やっぱり、ふーぞく!?」


 ちゅっちゅぷ、ぶちゅん。ずぶぬ、ちゅばぁ♪


 卑猥なのに清らかな、愛の百合ハーモニーを奏でながらキスする先輩メイドたちの姿に……千歌流ちゃん自分がまだまだノーマルだと思い知らされるのだった。


「ぶちゅ、ちゅばっ……ちゅぱぁ♪」


 今の「リトル・ガーデン」の、百合メイドフルメンバー。

 聖なる百合夜、お嬢様たちをお迎えする準備は、これでバッチリです♪


「……ちゅぅぅぅー♪」

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