先輩が来た!②
「リトル・ガーデン」に来店した、綺麗なお姉さん。
ふわふわの長い髪に、垂れ目でおっとりした印象。
けっこうな巨乳で、しかもそれが縦にストライプの入った上着で強調され、大人のエロス強めな美人さんだ。
「ちゅぅぅ♪ ちゅじゅる……。じゅぶ、じゅぶ♪ んー、やっぱり若い子のエキスは美味しいわ♪」
「ちゅぷ♪
上気した頬で、コーヒー味の舌を絡ませ合う2人。
エロ乙女の季紗に負けず劣らず艶めかしい舌の動きを見て、「この人、ただ者じゃない!」と由理も感じる。
「だれ、この人? 季紗は知ってるみたいだけど」
「さあ? あたしも初めて見るお客様だなー」
けど美緒奈、真面目な顔で、
「……でも見ろよ、あのお姉さんってば、キスしながら、季紗姉の胸を揉み始めたぜ……! すげーエロさ、エリートなのは間違いねーな!」
「なんのエリートよ!?」
そこへにこにこしながらリズ、2人に教えてくれる。
「2人は会うの初めてだったわね。あの人は、『リトル・ガーデン』のOGよ。
「面倒なのが帰ってきたな……」
グラスを拭きながらため息を吐くのは、お店の美人
なぜかいやそうに、OGのお姉さま……遥香に声を掛ける。
「何しに来た、遥香? 『世界中に百合を咲かせるのー♪』とか言って、海外をぶらぶらしてたのは知ってるが」
「ふふ、それはね……」
OGの遥香お姉さん、気品を漂わせる淑女然とした仕草で、
にこっと、微笑んだ。
「透。貴女に、結婚を申し込むためよ♪」
「「「キマシタワー!!??」」」
生の百合プロポーズ。
季紗とリズと美緒奈がきゃーきゃー声を上げた。
「あら、ごめんね。冗談よ♪」
「「「しょぼーん……」」」
季紗とリズと美緒奈ががっかりした。
彼女達の反応に、遥香お姉さま、頬に両手を添えた恍惚ポーズでハァハァする。
「ああ、乙女のリアクション、いいわぁ……♪ これだから女の子をからかうのはやめられないのよ♪」
「で? 本当は何しに来たんだ」
せっかくの愛の告白にも動じない
軽く睨んでやると、遥香お姉さんは可愛くぺろっと舌を出し、微笑んだ。
「ええ、実はね……『リトル・ガーデン』のOG会を開こうと思って♪」
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