リズ来日編⑧ ノースフィールド流百合キス奥義「舌かぷ」
マリア様に見守られた、野イチゴ咲く丘の学び舎。
真のプリンセスを目指す少女達が通うお嬢様学校にて。
「ごめんね、リズさん。うちのお姉ちゃんのせいで、寮にいられなくなって……」
揉み揉み。
「……あのぅ。まずは揉むのをやめてくださらないかしら」
木造校舎の教室で、リズはその豊かな乳をむにゅむにゅされていた。
元ルームメイトの少女で、乳ハンターを自称する黒髪の少女、
「うっ、だって禁断症状が!! 毎朝毎晩この胸を揉むのが、私の生き甲斐だったんだよ!?」
ぎゅむ。
強く揉まれ、甘い声が漏れるのを抑えるリズ。
「……んくぅ♪ ま、まあ、生き甲斐では仕方ないかしら。私も、キスしないと生きられませんし」
「リズさんも、可哀想な病気だね……」
るんの、同情の視線が優しい。
「乳揉み依存症」と「百合キスしないと死ぬ病」という重い不治の病を抱えた女の子同士、心で通じ合うのだった。ホントですよ?
「でも、るんちゃん。そんなに私の胸触りたいなら……うちのお店に来てくれれば」
好きなだけ触っていいのですよ? と顔を赤らめるリズへ、
「……でも、キスする気でしょう?」
「ええ、しますが」
何か問題でも?とリズは可愛く首を傾げる。
百合キスは乙女のスキンシップの基礎中の基礎であって、おっぱい触ったりするのが仲良しレベル10なら、百合キスはレベル3くらいから出来るのだ!
(手を繋ぐのがレベル1、腕を組むのがレベル2。裸で抱き合うのがレベル5。あれ、おかしい?)
「いやー、私そっちの趣味は……。乳は大好きだけどさ」
「むぅ。お姉さんはうちのお店で働いてらしたのにっ。百合キスの素晴らしさを教わらなかったのですか?」
頬を膨らませるリズへ、るんが考え込む。
「その話だけどさ、本当なの? うちのお姉ちゃんが、その……」
るんの姉で寮母の、
「リズさんのお母さんとは将来を誓い合った仲で、毎日銀糸をぬるぬるちゅぷちゅぷだったって言うのは?」
「たぶんですけどね。お母様もこの高校のOGですし」
リズを寮から追い出した時……先日るんとお風呂で百合キス♪を目撃された時、寮母さんは「貴女達は、母娘揃ってぇ!?」と言っていた。
「寮母さんも、ここのOGでしょう? だから母の初恋の『カオルコ』さんは、きっとあの方ですよ。それはもう、毎朝毎日毎晩激しく求め合うくちゅくちゅでずぷずぷな関係だったのですわ!」
段々妄想がエスカレートしている。
「わりと歳離れてるからってのもあるけどさ。聞いたことないなー、お姉ちゃんがふーぞくで働いてたとか」
「ふーぞくじゃありませんっ、乙女の聖域です!?」
母から継承したこの言葉を口にしつつ、リズはぜひとも真実を確かめたいと、決意を新たにするのだった。
母の初恋相手が、どんな人なのかを。
※ ※ ※
「……寮母さんが、お母様の仰る『カオルコ』さんなのか。確かめるには、やっぱりこれしかないわね」
百合メイド喫茶「リトル・ガーデン」の住み込みメイド店員となったリズ、16歳。
レモン色の髪を縦ロールにしたEカップ(当時)巨乳美少女メイドは、最近よく来る中学生の女の子に、ディープキスしていた。
「ちゅぷぅ、んむ……。ずぷ、にゅるぅ♪ ……ふふ、いかがかしら、可愛らしいお嬢様? 近頃毎日いらしてるけど、ご満足頂けてますかしら」
「はぁ、ん……ふぁ、ふぁい♪
亜麻色ロングヘアーの清楚なお嬢様、
「こ、このお店で働かせて下さいっ♪」と熱烈ラブコールを送っているが、
しかしながら。彼女、末恐ろしい逸材だ。
「ふふ、リズさんの舌、甘ぁい♪」
れろれろれろ。吐息の交換唾液の循環では済まないそのキス、唇が離れず二酸化炭素が監獄状態、舌が絡まり合ってウロボロス!!
「ふちゅぅ♪ んむぅっ……!? お嬢様、喉まで、舌ぁっ♪」
優しく魂まで刺激するように、大胆に舌を口の奥まで捻じ込んでくる季紗。
指を絡ませ、腰を寄せ合って、ちゅぷちゅぷちゅぷ。
衣擦れの音が激しいけれど、ここは百合メイド喫茶の中なので、だいじょうぶ。
「んくぅーっ♪ むぅ……っ。にゅ、ふぅ……むぅ、んん♪」
「はぁ……んむ。くぷ、ぬるぷ♪ ずちゅ、じゅぶんっ、るちゅにゅぅ……♪」
欲情ふるばーすと炸裂の過激百合キスに、意識飛びそうになりながら、リズは。
(す、すごいわ、この子……! でも私だって、負けてられない。お母様からノースフィールド流百合キス術を受け継いだ、正当後継者として……!)
えっちなキスでは負けられない。
寮母、香織子さんに試すつもりでいた技……百合キスの奥義を、今、この女子中学生、美獣東宮季紗に。
《心の中で必殺技BGMを流しましょう》
「ちゅぷぅ……。季紗お嬢様、唇を、大きく開いて……?」
キスしたまま、言われる通りに唇を開ける季紗。蜜の唾液が零れる。
その一滴さえ床に落ちるのを惜しむように、舌で顎まで舐め回して。
季紗の背中を、腰を愛撫しながら、リズはまず、
(まずは深くキス。舌同士を絡ませ、私の口の中まで引っ張り込む)
季紗の方から喜んで舌を挿れてくるので、体勢はすぐに整った。
これなら繰り出せる……奥義を!!
(……我がノースフィールドに代々受け継がれてきた、百合接吻の秘伝……受けてくださいませ、お嬢様)
「
「ふにゅ!? きゅぅぅぅぅぅぅぅぅ……んんっ♪」
その一撃に、季紗の魂が一瞬で天国へ昇った☆
密着特濃ディープ百合キス状態から、敏感な舌をそっと噛んであげる。
ひゃくまんV電流のように流れる快感が、乙女を虜にするのだ!
これは……ああ、この技は。
まずキスされる側の乙女が、術者を信頼し、深く深く唇を重ねないと発動できない。
想像してほしい、キスしながら舌を、甘噛みするのだから。
……かなり深く挿入していないと、届かない!
しかも唇を開けたおねだりキス顔をさらすのだから……女の子同士でちゅっちゅするのが本当に大好きな百合娘が揃わなければ、完成しない。
そして相手を痛くしない、あくまで感じる程度に舌をかぷっとする優しさ!!
百合キス天使として魂を磨き抜いた少女だけが使える、難度特Aクラスの性技間違えた必殺技。
これぞ、これぞ……1000年の歴史の果てにたどり着いた、ノースフィールド流百合キス術奥義、「舌かぷ」だっ!!!
「ら、らめぇ……♪ こんなの、忘れられないぃ……♪」
リズの豊満バストに頭を埋め、季紗びくんびくん。
中学生には刺激が強過ぎた。
奥義の威力を、そして己がそれを使いこなせることを確認し、満足げに微笑むリズ。
「ふふ……待っててください、寮母さん! 貴女がお母様の初恋相手か、この奥義で確かめさせて頂きますっ♪」
香織子さん、逃げて。
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