第24話 診断書による告知

生命保険にバッチリ入っていた私は入院給付金を請求するために

病院に診断書の依頼をしていた。


それが出来たというので、ガンセンターへの紹介状を取りに行くついでに

その診断書ももらってくることにした。


紹介状は封をされて中を見ることは出来ないが

診断書は裸のままなので丸見えだ。


どれどれ、どんな事が書いてあるのかな?と興味本位で見てみると

病名のところにバーンと『子宮体癌』と書いてある。


そして本人への告知有りに丸してあった。


あれで私、告知受けたって言えるのだろうか……。


そうか、私は子宮体癌だったのか。


生命保険会社への提出用の診断書を見て初めて

私は自分が子宮体癌である事を知ったのだった。


まぁ自分で色々情報を集めていたから、たぶんそうだろうとは思っていたけど

改めて診断書に書かれているのを見るとやっぱり軽くショックを受ける。


まぁとにかく癌だって診断されたんだから、入院給付金だけじゃなくて

癌だと診断されたらもらえる診断給付金も請求できるって事よね


良かった、ン百万円入ってて。


癌なんだというショックはもちろんあるけれど

大きなお金が入ってくるという事が思っていた以上に心の支えになったのだった。

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