人類くん0

作者 13 飛斗壬

77

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★★★ Excellent!!!


もしくは千夜一夜物語。違うんだよ、大きいメロンじゃないんだよ。

「放送」という名目で思いつくまま話を続ける主人公たち。
その放送を聞きつけ、彼等の元に次から次へと集まってくる謎の仲間たち。
皆が皆「俺にも話をさせろ」と物語を披露するのですが…いやはや、内容がブッ飛んでいます。

一見なんの繋がりもないように思える電波系ストーリーの数々ですが、共通したキーワードやバイオレンスな雰囲気が少しずつある地点に向かって収束していき…否が応でも不安を駆り立てていきます。

そして…。

各ストーリーの中にちょっとずつ現実とリンクした話題が込められているのは、社会に不満を持った若者達の気持ちを代弁しているのですよ、たぶん!

読んでいるとドンドン病みつきになっていく、スーパージェットコースター。
途中下車は不可ですので、お気をつけて!

この話を読むのなら…自分の価値観を破壊されないよう、しっかりと隠しておくことです。

★★★ Excellent!!!

連載序盤にレビューさせていただいたのですが、全く想像していなかった方向にストーリーがうねっていったため、改めてレビューします。

序盤は人類くん4世と人類くん5世という親子が仲間を交えてユーモラスでちょっと風刺的な小噺をしていくというストーリーでした。
楽しく読んでいましたが、そのうち様々な違和感が襲ってきます。
これは人類くん5世の幻覚なのか? いやもはや人類くん5世も誰かの幻覚の産物なのか?
クールー病、サドン・デスゲーム、スマホのアプリ…。現実はどこにあるのか?
そもそもこの物語の中で起こっていることを自分は認識できているのだろうか?

当たり前に持ち合わせていたはずの認識を歪められ、もはや自分の思考の構造すら土台から揺るがされるような恐怖。

ホラーというジャンルの中でもこのような形で読み手に恐怖を感じさせることができるのは、異色の物語を世に送り出す鬼才・ひとみ様だけではないでしょうか?

★★★ Excellent!!!

面白かったです。一話一話に強烈な印象を秘めていて、たとえて言うのなら美術館で絵画を見ているような感覚です。それでいてホラーを内包している辺りは驚異的に感じました。きっとわからない人にはわからないし、わかる人にはよだれが出るほど面白い(汚い話ですいません)作品だと思います。

序盤は面白い小話が続いて、驚きの結末には唖然としました。13←ひとみワールドの真骨頂は完結まで読んでこそわかると思います。

是非読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

一筋縄ではいかない多彩な登場人物が、入れ代わり立ち代わり我先にと語る数々の物語。それは教訓のようであり、警告のようでもあり……。
予想を裏切り続ける展開の凄みは圧巻の一言で、特に終盤の怒濤の構成には圧倒されっ放しでした。自分が何を読んでいるのか判らなくなるこの感覚=快感はなかなか味わえるものではありません。
延々と続く第60話。進んだかと思えばまた逆戻り、更には第59話に後退し【第】だけが残ったり……ここでは話数すら真っ直ぐに進むとは限らないのです。さながらトリストラム・シャンディの如く。
めくるめく13←ひとみワールドは、更なる進化を遂げる……!!

★★★ Excellent!!!

度肝を抜かれるエピソードの数々に、これは一体なんなのかという疑問から始まり、途中でそういう事だったのか! と分かったかと思うと、今度は何が現実なのか分からなくなる。

とても抽象的かと思うと、ひどく心に響く言葉があり、雑多な中に深いものを感じさせる作品です。

この作者さま独特の先がまったく見えない語り口に翻弄されつつ、どういう結末を迎えるのか、非常に気になります。

★★★ Excellent!!!

一話一話が短いのでささっと読みやすい文章になっている。
ですが、とても短いとは思えないほどの強いインパクトを持っている。
話の内容はつねに「奇」がつきまとい、シュールな笑いを引き出してくれる。
こんな小説もあったのかと思わざるを得ない。読んでビックリしました!
なんか不思議な感じです。
おそらく完結までまだまだあると思うので、空いた時間を見つけて読み進めていきたいと思います!

★★★ Excellent!!!

百物語とは確か作品内では明示されてはいなかったと思いますが、登場人物みんながホラー風味の短編話を順に語っていく物語となっています。

このまま百話までいくかどうかも、ひとつの見所になるかもしれません。

多彩な内容と、少し不思議な感じの話がたくさん出てきて、特にオチがきちんと用意されているものが多く、おもわずクスリとさせられることが何度もありました。

個人的には13話の斧の回が好きです。あとヒモパンね。やはり男子ですから(笑)

ちょっと時間ができたときに少しずつ読み進めるもよし、一気に読んじゃうのもよし、な楽しい作品ですよ。

★★★ Excellent!!!

『蟻の惑星』という壮大なスケールで描かれた大河小説。
その作者が、世相を斬る!
それがこの『人類くん』です。
一話完結の短編集ですが、色々と詰め込まれております。年長者が現在では若者に教えをこわねばならない、どうやって若者とコミュニケーションを取ったらいいのか、など比喩を使いながらも重いテーマが流れております。
でもご安心ください。もちろん笑いもあります。ガソリンスタンドでのお話は、吹きます。
大黒さまのお話も、なるほど! と大きくうなずきました。
短編集ですのでお気軽にご覧ください。でもテーマは決して軽くはありません。