小説に使える国際社会の闇知識

作者 飛野猶

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★★★ Excellent!!!

世界各地で起こっている紛争・戦争。あらゆるメディアで報道されていても、(今のところ)平和な国に住んでいる私達にはピンと来ない。
これだけ、テロだなんだと騒がれていながら、何となく他人事、遠くの国でしか起こっていない出来事のようだ。
だが、その真相は誰にもわからないのだ。
私達の隣人は、笑いながら右手で友好の握手をし、左手には拳銃を隠し持っている・・・そのぐらいの「リアリティ」は、持っていて損はないのだろう。
もっともっと、国際情勢を身近に、わかりやすく知りたい方にオススメ。

★★★ Excellent!!!

半分以上のエピソードについて、大半の閲覧者は断片的に聞き齧っているはずです。でも、ここまで整然と、しかも深掘りして解説した資料を読んだ方は皆無だと思います。
幾ら好きだとしても、ここまで個人で情報を収集し分析するのは、極めて限られた人間にしか出来ないでしょう。一体、作者は何者なのか?
本作品に登場するのは、別作「撃ち落とされるまで、あと何分?」の主人公たち。あの作品は、ここまで豊富な知識を持った作者の手に寄るものだと分かると、感慨もひとしおです。
ところで、こうやって知識を得てみると、神に呪われた民族として有名なユダヤ人よりも更に、イスラム教徒の一部の人々は虐げられているのを実感してしまう。

★★★ Excellent!!!

犯罪・紛争や貧困・格差といった『 資源の分配問題 』について、国際的な視点から、分かりやすく、多数の例が解説されています。

政治的な事件については、対立陣営の利益やさらなる真相秘匿のための操作が行われていたり、政治取引で決着したりする場合もあって、評価が難しいですが、人道的・軍事的事件の問題性は明らかです。

文明の課題をその性質(文明活動の目的であり、結果でもある資源の生産と分配の、どこに問題があるか)で分けると、4種類があると思います。
① 資源枯渇……特定資源の不足。
② 境破破壊……ある資源の利用が、環境内の他の資源を損なう。
この2つは、資源の生産(獲得)上の問題です。
③ 貧困・格差……資源分配の不公正。
④ 犯罪・戦争……公正感覚の違いや欠如にもとづく行為や争いから、さらに資源が損なわれる。
この2つは、資源の分配上の問題です。

4つの課題は相互作用の関係にありますが、特に犯罪・紛争は深刻で、様々な原因が絡み、他の課題にも大きな影響を及ぼす重要な問題だと思います。

日本人は豊かな生活を得ましたが、少子超高齢化や物的資源の老朽化、格差の拡大、自然災害の懸念など新しい課題も生じています。
また文明は世界に拡大し、地球の資源は限界が見えてきた一方、国際社会はまとまりつつあり、公平で人道的な解決が求められています。
人類文明は新たな状況に直面し、その持続可能性が問われています。

我々は人類文明の一員として、国内問題を解決してお手本を示しながら、世界的な問題の解決にも貢献してゆかねばなりません。

それら4つの課題に対して、既存の技術や政策で対症療法的な処置を行うことも大事です。しかしそろそろ、それらを原因から捉え直し、新しい文明段階を拓くような技術や政策で解決していくことも必要な時期が、来ているのではないでしょうか?

文明の課題をその原因(文明活動に関わる… 続きを読む