布団の草子

正義＝悪を証明せよ／正義と悪

問．正義＝悪を証明せよ。

ハマったので第二弾。

候補は以下の通り～

答．他者を侵蝕するから。

答．観測者が複数いるから。

答．信念と欲望を併せ持つから。

それと。

正義について考えたことがあってね。

正義と悪は符号だと思うの。

正義は＝。

悪は≠。

（≠は等号否定。等号の反対。）

例えば、

Ａ＝Ｂ

Ｃ＝Ｄ

Ｅ＝Ｆ

これは正義。

Ａ≠Ｂ

Ｃ≠Ｄ

Ｅ≠Ｆ

これは悪。

大切なのは、

ＡＢＣＤＥＦといった

掲げる要素が

正義を定義するのではなく、

＝か≠か、

符号が正義を定義する

ということ。

つまり正義と悪は

二者が等しいかどうか

状態を示す言葉であって、

それ自体が何かしらの価値を

示すものではない。

正しいか正しくないかを

問うているのだから

符号であるのは

当然の帰結。

＝であれば

かわいいも強いも人助けも殺人も

正義の対象になるし、

≠であれば

かわいいも強いも人助けも殺人も

悪の対象になる。

提示された二つの存在を

＝で結ぶべきか

決定する。

正義か悪かって、

そういうことだと思うの。

絶対正義と絶対悪。

＝や≠が完全に成立する状態が

絶対正義や絶対悪に

なるのかな。

理想＝彼

が完全に成立する絶対正義とか

我々≠彼

が完全に成立する絶対悪とかね。

あえて対象を求めれば

全てと＝で結ばれる存在と

全てと≠で結ばれる存在。

これはもう…。

この世界そのもの…？

悪人。

意味は「反する人」。

価値を決めるには情報不足。

大切なのは何に反するか。

我々の知る倫理、道徳、社会に

反するのか、

狭い思想に反するのか、

一地域に反するのか。

だから

悪人の価値は判断できない。

それ自体が価値を示すものではない。

何と何が等しくないというのか

その情報が示されなければ。

良いことと悪いこと。

何が良いことで何が悪いことか。

↑の考え方は好きじゃない。

良い（正義）は＝であり、

悪い（悪）は≠でしかない。

良い悪いを正確に伝えるには

何と何が等しいのかを

伝えなくては。

泥棒は悪い。

記号化すれば

≠泥棒

式が成立しない！

日本≠泥棒

法律≠泥棒

倫理≠泥棒

迷惑をかけない≠泥棒

悪いというは

AとBが反するということ。

AとB、二つの要素を

伝えなければ。

どの状態が悪いのか、

何と何が異なるのか反するのかは

正確に伝わらない。

泥棒は悪い、

では泥棒が何と反しているのか

分からない。

これが問題にならないのは

一重に聞き手の想像力と情報補完力の

賜物かと。

一般に正義悪といえば＝≠ではなく

話し手の倫理道徳社会＝≠

という補正がかかっているだろうから。

けれどそれが伝わらないことを

聞き手の責任にしては

いけないと思う。

正義と悪が聞き手に伝える

情報の本質は

符号なのだから。

結論。

こうあって欲しいテンプレ。

A＝B C≠D

AはBに対して正義である。

CはDに対して悪である。

AはBに対して良いことである。

CはDに対して悪いことである。

つまり

伝えて欲しい情報とは

こういうこと。

ついでに正義漢。

欲望に負けない信念に

魅力と高潔さを感じる。

平成29年3月23日（木）雨