第十八話「最終決戦」


 出島の警察署前にて。


 谷川 亮太朗と他のヒーロー達。


 そしてその場に居合わせた警察官、自衛官達は心を一つにして、最後の力を振り絞って戦っていた。


(こんなメッセージ見たら負けられねえよな!!)


 そう想いつつ必殺技を決めていく。



 闇乃 影司も同じだった。


(確かに僕はヒーローじゃ無いかも知れない! だけど!)


 異形の姿を保ちながらも撃破スピードの勢いが増していく。 




 倉﨑 稜、宮園 恵理も――


「皆応援してくれてるんだから最後の一頑張り、行くわよ!」


『はい、恵理さん!』


「~~~! あーもう、こんな事なら一緒になるんじゃなかった!」


 この二人もまた同じく全力を出し切る為に戦い抜く。



『森口さん――これが奇跡って奴ですかね?』


 ヒロイックな忍者型スーツを身に纏った忍者のハヤテはビルの屋上の上で都市内外で起きる熱狂を感じ取っていた。


「そうね・・・・・・」


 森口 沙耶も同じ気持ちだった。

 衣装も何処かサイバーチックで腰まで伸びるマントを靡かせたミニスカで黒いロンググローブにブーツに丸っこい帽子を身に付けた黒尽くめの魔法使い――と言った出で立ちだ。  


 ハヤテの近くでサイバーチックな杖に腰掛けて空中に浮かびながら沙耶は学園全体から生命の輝きを感じ取っていた。





『何だ? 何が起きている?』


 ブラックスカルもネットで起きている出来事に戸惑いを隠せないでいた。

 対してボロボロの姿の黒のレヴァイザーはほくそ笑む。  


『見誤ったね――人間と言うのは愚かで自分勝手な人間だけじゃ無い。こう言う人間も沢山いるんだ』


 黒いレヴァイザー、マスクコマンダーのバイザーにも映し出されていた。

 必死の応援メッセージが。


 この事態が起きたキッカケはブラックスカルの誤算は計画を暴露しすぎたせいだ。

 そして三日月 夕映の校内に流した必死の訴え。

 それは学園全体ではなく、ネットにも流していたのだ。


『たかが民衆が外野で騒いだところで何になる!? 一週間もすれば冷めるクセに』


『だろうね――だけどそれでも、その期待に応えるのが真のヒーローさ』   


『そんなボロボロの体で何が出来る!?』


 ミラージュメダルの力で周囲を取り囲み。

 そして必殺の禍々しい光の斬劇の刃を放とうとする。


『余興は終わりだ! 死ね!』


 しかし体が動かなくなった。


『なんだ・・・・・・体が・・・・・・動かない・・・・・・』


『久し振りですね。ムクロさん――いや、もうブラックスカルと呼べば良いんでしょうか?』


『巳堂!? それにレヴァイザーまで!?』


「レヴァイザーキック!!」


「ハートバスター!!」


「フェアリングスマッシュ!!」


『フェニックスダイブ!!』


 そして次々と必殺技と共にヒーロー達が飛び込んでいく。

 ブラックスカルの幻影が消えていく。


『この力は何だ!?』


『ご丁寧に教えるつもりはありませんよ――』


『君は――』


 黒のレヴァイザーが尋ねるが――


『巳堂 白夜。最後の仕事に参りました』


『貴様裏切ったか!?』


『何時かこうなる運命だったんですよ。俺達は。盛大な花火を打ち上げてくれてありがとうございます。せめて最後は俺自身が介錯いたします』


『舐めるな!!』


『ぐう!?』


 巳堂の体がグラビティメダルの力で重力波が襲う。

 だが根性で体勢を意地しようとしていた。


「巳堂さん!?」


『俺に構うな!! 装置の破壊を優先しろ!!』


 装置――ヘリポートの中央にドンとパラボラアンテナのマシンが置かれ、周辺に機器が置かれていた。

 それに駆け出そうとするが。


『こうなれば――』


 コマンダーメダルから指示を飛ばす。

 上空に隠れていた二つの大きな影。

 赤と青の二十m級のドラゴンが現れる。

 そしてビルの屋上に近付き、両手で薙ぎ払い始めた。

 ヒーロー達は咄嗟に回避する。


「あの、ドラゴン私が相手するわ」


『じゃあ俺もドラゴン狩りに参加しよう』


 そして舞とカイトはドラゴンに果敢に挑んでいく。

 しかし巳堂 白夜は限界が訪れた。

 ブーストメダルとの相乗効果で重力波が増し、地べたに這いつくばる。 


『はあはあ・・・・・・まさかこんな能力があったとはな――先に消えて貰うぞ!!』


『不味い!! 来るぞ!?』


 コマンダーが注意を促す。

 しかし間に合わず、巳堂は空中を火花を撒き散らしながら吹き飛んで行く。

 ブラックスカルの加速能力による攻撃による物だ。

 スーツがズタボロになり、屋上から叩き出されようとした。


「私が!!」


「え、春歌ちゃん!?」


 春歌が助ける為に屋上からダイブして行った。

 そう言えば動力はセイントフェアリーと一緒なのでその関係上、飛行能力があったなと思い出す。


『待たせてすいません』


「お待たせ!!」


 そして天村 志郎と姫路 凜の二人が来た。


『雑魚が幾ら集まった所で雑魚だ!! 死ぬがいい!!』


 手に持った日本刀からエネルギーの斬撃の刃を幾多も飛ばす。

 猛烈過ぎて近づけない。

 猛は緑のレヴァイザーサイクロンフォームになって銃撃を行い、志郎もインペリアスの武器をガンモードにして遠距離攻撃を行う。


『クソ!』


 攻撃の手が止まる。


『今だ!!』


 黒のレヴァイザーが駆け出す。

 ブラックスカルに負けず劣らずの加速力で右足にエネルギーが集束し、飛び蹴りをかます。

 しかしブースト、サイクロンでそれを防ぐどころか逆に吹き飛ばす。


「チャンス!!」


『一気に決めます!!』


『調子に乗るな!!』


 凜と志郎が剣を構えて必殺技を決めようとする。


 しかし瞬時にファイア、メタル、ブースト、スラッシュのメダルの能力を発動。

 そして加速能力を加えて二人を切り刻もうとする。

 二人はどうにか対応しようとするが目にも止まらぬ超スピードの前に為す術もなくズタボロにされていく。


『くううううううううう!?』


「きゃああああああああ!?」


「志郎さん!? 凜さん!?」


 変身は解除されなかった物の二人は倒れ込む。


『次は貴様だ!!』


『!!』


 猛に襲い掛かる。

 しかし黒のレヴァイザーが咄嗟に突き飛ばし、攻撃を受ける。

 体中から煙や火花を吹き出し地面に倒れ伏す。 


「どうして――それに貴方は――」


『・・・・・・こんな場所で言うのも何だけどごめんね。今迄ほったらかしにして』


「えっ」


 その一言でこの黒のレヴァイザーの正体が誰か分かった。


『別れの言葉は済んだか?』


「・・・・・・賭けに出るか」


『賭けだと?』


「レヴァイザーにはフレイム、ライトニング、サイクロン、アクアの他にもう一つだけフォームがある」


『ま、待て、そのフォームは――』


 何をしようとしているのかコマンダーには理解した。

 制止しようとした。


 しかし猛は制止を聞かずに姿を変える。


 銀色のレヴァイザー。

 背中から蒸気を噴き出し、赤いオーラを纏う。

 正直危険なフォームでまだまだ未調整。体への負担もライトニングフォームなどの比では無い。

 最悪死ぬ恐れだってある。


 しかし今使う必要がある。 


「全力で行くよ――」


『何をワケの分からん事を――』


 グラビティとブーストメダルによる重力波を放つ。


「はああああああああああああああああああああ!!」


『なに!? 高重力波の中を進んでくるだと!?』   


 高重力波を物ともせずに走ってくる。

 そして殴りつけて来た。

 物凄い重い一撃。

 胸に装着していたベルトが破壊される。


『ば、馬鹿な!?』


「どりゃああああああああああああああ!!」


『がは、ぐふぉ、ぐえ!?』


 目に見えない程の早さととてつもない重さの拳がブラックスカルの胴体に突き刺さる。


『め、メダルが――』


 加速して一旦体勢を立て直す事にした。 


『なに!?』


「はあああああああああああ!!」


 加速した世界に銀色のレヴァイザーは付いて来ていた。

 文字通り目にも止まらぬ速度で激しく両者はぶつかり合う。

 ヘリポート場に鉄と鉄とがぶつかり合う音と火花が飛び散る。


『メダルが・・・・・・破壊されていく・・・・・・』


「デヤアアアアアアアアアアアアアア!!」


『ぐぇ――』


 重い拳が一発、顔面を捉えた。



 揚羽 舞と黒崎 カイトの両名による空中決戦は佳境を迎えていた。

 二人とも相手の巨体とパワー、ブレスに対し、スピードで対抗してダメージを一点に集中させていく。

 しかしドラゴンも負けじとコンビネーションを組んでいたが――


『動きに統制が無くなって来た!?』


「今がチャンスね!!」


 胸のリボンを取り外し、ソード形態にする。

 黒崎 カイトも必殺技を使う体勢に入る。


『フェアリーソード!!』


 刀身に緑の粒子が纏わり付く。

 それで青いドラゴンの額へ勢いよく飛び込み、串刺しにした。


『フェアリーエンド!!』


 そして緑色の竜巻がドラゴンの後頭部を突き破って出て来た。

 ドラゴンは力を失い、火花を撒き散らしながら地面へと落下し、爆発した。


『フェニックスダイブ!!』


 黒崎 カイトも頭部をぶち抜き、同じように地面へと叩き落とした。

 赤いドラゴンもまた青いドラゴンと同じ末路を迎え、爆発。


「二人とも大丈夫ですか!?」


 地面から春歌が飛んで来た。


「春歌ちゃん!? 爆発に巻き込まれなかった」


「ええ、何とか――巳堂さんも無事です」


『あっちはどうなったのかしら?』


 そして三人はヘリポートへと引き返す。


☆ 



 猛は通常形態に戻り、倒れ伏していた。

 ブラックスカルも倒れていて辛うじて動けると言った感じだ。

 既に変身者のムクロは死んでるも同然の状態だが、本体はメダルである。

 そうでなければとっくに倒されていただろう。


 それ以前にメダルの負担に体が耐え切れず死亡していた筈だ。 


『体が・・・・・・言う事を聞かん・・・・・・』


 体を必死に動かそうとするが言う事を聞かない。

 十個物メダルは先程の天野 猛との戦闘で破壊された。

 加速能力も使えない。

 かくなる上は計画を成就させる事のみを優先させる。


 メダルを排出する。


 そしてムクロと言う死体とブラックスカルとで別れる。

 ローブもサスペンダー型の装填装置もバックルベルトもウォッチもない姿だ。 


 装置に歩み寄り、計画を成就させようとする。


『ククク、人間と言う器は最早不要――』 


 ヨロヨロと蹌踉けながら装置に向かう。


「まだだ・・・・・・まだだよ――」


 猛が最後の力を振り絞って立ち上がる。

 ブラックスカルは目もくれずに装置へ歩み寄った。


『まだ立ち上がるか・・・・・・だがもう限界だろう。そこで見ているがいい。我が計画が、新人類の王国が築かれる瞬間を――』


「いいや、終わるよ。そんなのただの幻想に過ぎない――」


『そうです。例え私達が倒れても』


「また私達の意思を継ぐ者が何度でも立ち上がるわ」


 ダメージから回復した志郎と凜の二人も立ち上がった。

 二人で猛を支えながらゆっくり、ゆっくりと向かって行く。


『ふふ、せいぜいほざいていろ――』 


 そして装置に辿り着く。


『ワタシの・・・・・・勝ちだ・・・・・・学園中のメダルが実体化する――』


『そいつはどうかな?』


『なッ!?』


 急降下して来たブラックセイバー、黒崎 カイトに斬り倒される。

 そして舞と春歌も降り立った。


「破壊するわよ」


「ええ」


『ま、待て!!』


 制止の声を聞かず春歌と舞は装置を破壊した。

 春歌は胸から光線武器ハートブラスター。

 舞は両手を突き出し、フェアリーバスターを放つ。

 跡形も無く吹き飛んだ。


『あ、ああ・・・・・・』


 暫し放心状態になった。


『ククククク、クハハハハハハハハハハハ』


 そして高笑いの声を挙げる。


「何がおかしいの?」


「貴方の計画はもう終わりです。大人しく降参しなさい」


 舞は疑問を浮かべ春歌は降伏を促すが――


『今の状態でも貴様達を消す事など容易いのだよ!!』


 再び加速能力を発動。

 目にも止まらぬ早さで次々と打撃攻撃を与えていく。


「あ、きゃ、いやああああああああ!?」


「は、春歌ちゃん!! くっあああああああ!!」


 二人が火花を撒き散らし、吹き飛ばされながらも地面に倒れるまで容赦なく攻撃を叩き込む。


「貴様もだ!!」


『しまっ――うわあああああああああああ!?』


 黒崎 カイトも倒れ伏す。

 超スピードの前では無力だと言わんばかりに。


「どうなってるの!? アイツ全然弱体化してないじゃない!?」


 これを見て凜は悲鳴を挙げる。


『いや、ムクロと言う器を失った今、耐久面では弱体化はしている筈です。攻撃を立て続けに打ち込めばあるいは――』


「だけど、あの超スピードの前じゃ――」


 凜の言う通りこの場にマトモに戦えるのは一人としていない。

 戦えたとしてもあの超スピードには対応できない。

 このままではブラックスカルに嬲り殺しになるのを待つだけだ。


「待ちなさい――まだやれるわよ」


「私も、まだ負けてません!」


 春歌と舞が立ち上がる。


『死に損ないどもが! 返り討ちにしてくれる!』


 再び加速モードに入る。


「きゃあああああああ!?」


「あああああああああ!?」


 加速攻撃を食らい、二人が再び倒れ伏す。


『この死に損ないどもが・・・・・・何だ――あ、足に何かが巻き付いて!?』


「はあはあ・・・・・・漸く捕まえる事が出来たわ」


「絶対離しません!」


 片足にフェアリーリボンが巻き付いていた。

 振り解こうと力を入れるが中々解けない。


『これで拘束したつもりか――』


『今です!!』


「はあああああああああああああ!!」


 志郎と凜は駆け出した。

 剣へ回す出力をフルにして駆け出す。


『舐めるなあああああああああああ!』


 拘束された状態であってもその範囲内で動き、その場で必殺の攻撃を払いのけようとするが後ろから突然羽交い締めにされた。


『貴様、死に損ないが!?』


 黒崎 カイトだった。

 彼が羽交い締めにしたのだ。


『これで加速能力は使えないな!!』


『クソオオオオオオオオオオオ!!』 


 そして志郎と凜の必殺の一撃が決まる。

 火花を吹き散らしながらよろめく。


『うおおおおおおおおおおおおおお!!』


 羽交い締めを解き、そして黒崎カイトも飛び上がり、炎を纏ってフェニックスダイブを決める。

 しかしそれでも立ち上がる。


『私は――私は――』


「私達も行くわよ!!」


「はい!!」


 舞はリボンを解き、剣の出力を最大限にして斬りかかる。

 春歌も専用の日本刀を取り出して出力を最大にして斬りかかった。

 ブラックスカルも遂に底が見えてきたのか、膝を付く。


「うわあああああああああああああ!!」


 そして天野 猛が、最後の力を振り絞って駆け出す。


 眼前のバイザーにはネットを通して届けられていたメッセージが映し出されていた。

 言葉は様々だ。


 負けないで、勝利を信じている、頑張ってなど。


 それでも込められた想いは一つだ。


 だから猛は最後の力を振り絞れた。


『一緒に決めるよ?』


 傍に黒いレヴァイザーが並ぶ。


「はい!!」


『まだだ・・・・・・逃げさえすれば――』


 急いで加速装置を使って逃げだそうとした。

 しかし体が不自然なまでに言う事を聞かない。


『ここまで来て逃げるのはどうかと思いますよ?』


『なっ、巳堂 白夜!?』


 何時の間にか巳堂 白夜が専用のスーツ、白蛇を纏って立っていた。


『ここに来るまで苦労しました。冥土の土産に一つ。俺のスーツには視界に捉えた相手の動きを止める能力があるんですよ――これでもう逃げられない』


『クッソオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!』 


 ブラックスカルが最後に見たのは二人のレヴァイザーによるWキックだった。

 ヘリポートでの最後の爆発。

 それが戦いの終焉を告げる狼煙となった。


 そして黒いドクロのメダルが残っていた。


 そこに巳堂 白夜が近寄る。


『まさか・・・・・・こんな・・・・・・結末を迎えるとは――』


『寄って集って袋叩きにして卑怯だぞ? と言いたげですね。だがそう言う道を選んだのはアンタだ』


 そして白夜はメダルを踏み砕こうとする。


『ふはははは、これは始まりに過ぎない。何時か私はまた必ず――』


『そうですか・・・・・・』


 躊躇いなく踏み砕いた。

 これでもう復活はしない。

 今度こそ終わりだ。


「何とか勝てたね・・・・・・」


 変身を解除し、猛は大の字になって寝そべる。

 春歌も服がボロボロになって出血しながら猛の傍に寄り添う。


「ええそうですね――そう言えばあの黒いレヴァイザーは?」


 周囲を見渡すが忽然と消えていた。


「あの黒いレヴァイザーなら去って行ったぞ――」


「黒崎さん――」


「だがこれで一段落だ・・・・・・経緯はどうあれ、ジェネシスの事件は公になり、裏切り者や協力者が逮捕されるのも時間の問題だろう」


「これからどうするんですか?」


「やり残した事がある。暫く学園に滞在する。また会う時もあるだろう」


「そっか――」


 そうして話し込んでいる間に巳堂 白夜はその場から立ち去ろうとした。


「何処に行くの?」


 姫路 凜に呼び止められる。


「ケジメは付けた。自首する。洗いざらい白状する」


「そう。優秀な弁護士は必要かしら?」


「運を天に任せるさ・・・・・・じゃあな・・・・・・」


 そう言って巳堂 白夜は去って行った。


「大丈夫志郎?」


「ええ、流石に今度は不味かったですね――」


「そう」


 志郎と舞はお互いボロボロになりながら傍に座り合った。

 血も出ているがお構いなしだ。


「・・・・・・舞さん・・・・・・実は――」


「なに?」


「若葉 佐恵さんが亡くなりました」


「え?」


 舞は耳を疑った。


「アーカディアの施設の襲撃の時の怪我で、私の目の前で――この事を関係者の皆さんに伝えていくつもりです」


「そ、そう――本当なの?」


「嘘を付きたくありませんが、いずれバレる事なので・・・・・・」


「・・・・・・若葉さんには本当に世話になったわ。覚えてるわよね? 貴方を怒りに任せて倒した時何かも支えてくれて。それだけじゃないわ明るくて、優しくさて、何時も心配してくれて・・・・・・」


「舞さん」


「ごめん涙が・・・・・・ううう・・・・・・うわあああああああああああああああ!!」


 そうして舞は泣きじゃくった。


 その後に猛も春歌も若葉 佐恵の死を知り、涙を流した。



 こうして戦いは終結した。


 学園内外、そして少年少女達に大きな傷跡を残して――

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