第1342話 小説を書くこと

人に評価されて、読まれる人は、小説を読む人の為に書いているから。と言う人がいて、自分の為に書いている人は評価されないし、読まれることも無い。


らしい。


なんか、悲しいくらいひねくれちゃって、勘違いしてるなぁ。辛くないんかな……。


悪いけど、この子は若すぎて、3,40年前くらいまではパソコンもネットもないのが当たり前だったことを知らないんだろうね。


小説書く人の発表の場は同人誌くらい(しかも、読んでくれるのは仲間内で読み合いは当たり前)で、ほとんどの人が自分が楽しむ為に小説や創作をしていたのが基本的なところ。


人に読んでもらいたい欲求があったら、その頃は本当に少なかった即売会で同人誌を作って売ることだけ。それも贅沢な趣味だった。


人が喜ぶ為に書いていると書かれていたけど、人が喜んでくれる、面白いと言ってくれることで自分を認めてもらったと感じるのも承認欲求ゆえの自己肯定。

自分が楽しむ為に書いているのだって、自己肯定に過ぎない。


人の為に書いてるから評価されて読まれるというのは、評価されて読まれないのは、人のために書いてないからって言う、逆算だよね。


でもねぇ、みんな最初は自分の為に書き始めて、自分が楽しいと思うから書くんだよ。

だれかの為に書くというのは、結果に過ぎない。自分が楽しめなかったら、全部読者に伝わるからね。

自分の楽しい気分をお裾分け出来るのが創作の楽しみだよね。


多分、読まれなくて評価されないのは自分が至らないせいだって、天性の人でないと認めてもらえないんだって、こじらせてんのかもしれないけど。


めんどいし、こう言う人はヤンデルから相手しない……

いつか自分の為の創作で楽しめるようになれたらいいね。

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